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【2007年2月28日刊行】批判的人種概念研究の先駆者による未完の遺著、ついに書籍化!
 竹沢泰子氏(京都大学人文科学研究所)による詳細な解説付き
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神部武宣【著】
竹沢泰子【解説】/綾部真雄・山上亜紀【校訂・編集】
さらばモンゴロイド
──「人種」に物言いをつける
四六判並製 176頁 ISBN 978-4-903690-05-6 1995円
(書評情報:『日本経済新聞』2007年5月2日「目利きが選ぶ今週の3冊」 評者:井上章一さん / 『季刊人類学』2007年夏[121]号 評者:吐山継彦さん)
「人種」や「民族」が引き金となる問題が噴出している、現代の世界。だが、そもそも「人種」や「民族」とは何を表象しており、またどのように定義されるべきなのか?


日本における批判的人種概念の先駆者であった故・神部武宣教授(元成蹊大学文学部教授)が遺した「人種」概念のパラダイム転換を鋭く迫る未完原稿を、故人の遺志をつぐ気鋭の文化人類学者が綿密な校訂をもとに再構成。待望の書籍化です!



【目次】
舞台あいさつ 【綾部真雄】

前口上
1 サラダボウルのなかの日本 /2 人種と民族の関係をうかがう /3 大学新入生の知識と意識

第一幕 「人種」の履歴書
1 「人種」のプロフィール /2 「人種」の前身を探る /3 人種(race)はイスラム文明の落とし種か /4 「人種」の七変化 /5 「人種」の正しい用法──「誤用」人類学者の主張

第二幕 「科学的人種分類」の正体
1 リンネ、怪人に思いを馳せ、ブルーメンバッハ、グルジア人の頭蓋骨に魅入られる /2 キュヴィエ、「三つ揃いの人種」をつくり、ドゥニケ、人種型を30に増やす/3 支離滅裂の差別主義者クーンとその仲間 /4 お山の大将おれひとり

第三幕 「人種」と集団遺伝学
1 集団遺伝学の成立 /2 人種と集団遺伝学
後口上

付論 さまざまの異人観
1 ヘロドトスと化け物 /2 ヨーロッパ中世の「化物民族誌」とプレスター・ジョン伝説 /3 タルタル人を訪ねた人々 /4 怪物に出会わなかったコロンブスとキリスト教徒に出会ったヴァスコ・ダ・ガマ /5 イブン・バットゥータと世界の美女たち

解説 【竹沢泰子】
あとがき 【山上亜紀】