大阪へいってきた*1
というタイトルで先週の土曜日にアップするはずだったのですが、広告を出稿することもあって、都内の書店さんを駆けずり回って営業して疲れ果て、日曜には読売新聞に大きく本の紹介記事が載って、電話がひっきりなしの状態となり(大きな所帯ならいざしらず、普段は2人でやっているので、少し電話が鳴り始めるとすぐパンクなのです)、今日まで延びてしまいました。
某学会への参加をかねて、会社を立ち上げてからはじめて関西巡業をしてきたのは、もう、10日以上も前なのですが、このタイトルで書こうと決めていたので、このままいきます。学会で聞いた報告はわずか4本ほどだったのですが、うちバトラー絡みが2本、その会場の熱気たるや! お前になにがわかるという突っ込みは無視し、影響力のすごさに驚いたという感想のみを記して、先にいきます。
今回の関西行きの主たる目的は、久しぶりで呑みましょう(でも、原稿もなるべく早くね)だったのですが、書店営業ももちろんして来ました。きちんと、現場を回るのはいつ以来という感じでしたので、特に京都河原町あたりの書店風景が変わったのには、遅まきながら本当に驚きました。
書店といえば、エキナカ、エキチカやロードサイドのメガショップということになってしまうのでしょうか。ネット書店や、メガショップあってこその専門書出版なので、たいそうなことはいえないし、アクセスの自由度という意味ではとてもいいことだと思うのですが、ターミナルを降りて、本屋さんだけではない街を歩きながら、好みにあった本屋さんにも立ち寄り、色々と考え事をしたりするという楽しみも一方であっていいのになと、3年前だか前に鳥取にいったときにのぞいた、T堂さんの佇まいを思い出しながら、少し考えてしまいました。
→と書いてはみたものの、この2、3日の電話で、版元としての生活書院を認知してくれているのは、今のところやはり、ある程度以上の大きさを持った書店さんだけということを思い知らされました。販売会社の取引名簿は毎年春の発行ということで、生活書院はまだ載っておらず、読者の方が生活書院のこの本がほしいと尋ねても、口座をもっていることを知らずに「この出版社は書店に本を流していない」と断ってしまう書店さんがかなりあったようなのです。立ち上げたばかりの小さな出版社のはじめての新刊で、しかも配本もなかった、規模の小さなお店からすれば当然といえば当然のことなのですが、書店の皆様、覚えていただけるようにがんばりますので、どうかよろしくお願いします。
そんなこんなで、2泊3日の関西行きは終了しましたが、編集会議が急遽入って、この23日にはまた、出かけていくことになりました。前回、いけなかった神戸にも伺うつもりです。お会いするだろう皆様、どうぞよろしゅうに!
PS:これまで、関西での朝飯はたいがいMそばの〈きざみうどん〉と決めていたのですが、今回は2食とも新梅田食堂街の角にある、Oという立ち呑み屋さんで食べました、丼飯に味噌汁と、お新香だけがついて、あとは丼の上にかけるものが、納豆、たまご、とろろの三つのうちどれかというバリエーションがあるだけ。目一杯並んでいるおかずを一つもとらず、朝からがんがん呑んでいるおっちゃんたちの前に並んだビール瓶の誘惑にも負けずに、これだけで貫徹すれば300円。お奨めです(わたしは2食ともとろろ)!
*解説するとまったくおもしろくなくなりますが、もちろん友部さんを引いているのであります。