「われは湖の子 さすらひの」というわけで、先週末は滋賀は琵琶湖へと行って参りました。
鯨カツを食べたり、汽船タクシー(名前はホント)という、ニューオリンズ号の形をしたタクシー(ウソ)に乗ったりもしましたが、基本はみっちりとお仕事合宿です。
その辺のことは、ニキ・リンコさんの館長私的記録
http://homepage3.nifty.com/unifedaut/0702.htm や
倉本智明さんのweblog☆リモートりぼー
http://d.hatena.ne.jp/r-ribot/20070205 でも、触れて下さっていますのでお読み下さい。
その後もお二人は頑張って仕事をしてくれています。刊行まで今しばらくお待ちを!
その折、話に出たことにもちょっと関連するのですが、私がこれまでやってしまったり、やられたりした中で、とてもいやなことの一つに、代理主義、利用主義ということがあります。
皆さんの周りにもいませんでしたか? マイノリティグループや、個人の当事者ではないのに、必ず当事者を引っ張り出してきては、その屏風の後ろや横に貼り付いて、「血債」とか「立場性」(もちろん「立場性」という言葉自体が問題なのではなく、その持ち出し方のことです)とか言う輩。
その場の、他の非当事者に対しては、とても厳しいダメ出しやら糾弾をするのに、当事者にはべたべたにひっついて、明らかに間違っていても、何の批判もしない非当事者。百歩譲って、局面、局面ではそうしたことが必要である場合があったとしても、それが習い性になってしまっている人。
自分自身もそうであったかもしれないし、今でもそうであるかもしれないという自戒もこめて、そして、当事者性にこだわった出版の仕事をしたいと思っている以上、このことは、いつも考え続けていかなければならないと思っています。
そんなことも含めて、今回の本は、倉本さんもおっしゃっているように、ある種のファンダメンタリズムについて、少し考えてみようということもやっています。楽しみにしていて下さい。
今週は、星加良司さんの『障害とは何か』が校了となりました。「ディスアビリティは解消されるべきものである」という、規範的な主張を前提におく立場を明示して進められる、精緻で誠実な議論です。
21日には出来て、月末までには書店店頭に並ぶはずです。是非お読み下さい。
PS:営業の仕事で行くはずだった名古屋には、校了の都合もあって、寄れませんでした。大好きな伏見の居酒屋、「大甚本店」で一杯キューっと引っ掛けるのを、楽しみにしていたのですが、残念です。名古屋の皆様、いずれ必ず参ります。その折はよろしくお願いします!