岐阜への出張帰り、ほとんど10年ぶりぐらいで名古屋の書店営業をした。今池から名古屋駅まで徒歩で店を回りながら行く。今池のウニタさんや千種の正文館さんなど、佇まいも変わらず、SさんやFさんにゆっくりお話を伺うことが出来た。栄のマナハウスが撤退だそうで、どこの都市もそうだが、エキナカ、エキチカへと商圏がどんどん集中している。以前も少し書いたが、ゆっくり散歩しながら書店さんの色んな個性を楽しむという時代はもう終わったのかもしれない。FさんもCD・レコード店の方がよほど個性を競っているとおっしゃっていた(何も本屋で雑貨や服も売ってくれというのではない。あくまでどんな本を置くか、どんな棚を作るかということ)。
一方で、キャパが大きいから専門書があるというわけでも必ずしもなく(こんな本まであるのという大型書店はもちろん存在するが)、売れている商品をワゴンでどっかんとおくだけのスペースのような気がしないでもない。商いなのだからしょうがない、そういう類の本がないやっかみだと言われればそれまでだけれど……少し愚痴めいたが、書店さんあっての我々なので、頑張ってください、これからもよろしくとお願いするしかない。出来うるなら、上手く役割分担しながら、色々な形の本屋さんが共存していってほしいものだ。
PS: 伏見の大甚に行きたかったが、歩いてたどり着いた名古屋駅からまた戻る気にもなれず、新幹線口を出たところの地下商店街の呑み屋で、串カツとビールで一人で打ち上げ。つけるソースが八丁味噌ベースのようで甘さがきつくなく美味かった。