東都の喧騒と憂いを忘れんと欲し西国に来たりて第一夜、某所で初めて喰らう美味し○肉……とまれ、西方に出張ってお仕事です。最近出た雑誌で山田真さんがおっしゃっている、「99人には効かないけれども一人の人には効いちゃったり…そういう意味では飲み具合ということももっと考えていい」、もちろん前後の文脈があってのことだけれど、本当にそうだと思います。Aが間違っているとして、違う(そして、たぶんよりましだと考えて)Bをオルタナティヴとして置いたとたん、Bもまた何の異議申し立ても受け付けない硬直した構図を見せてしまったりする。とても気持ちよく、とてもやりがちな、だからこそそこへ陥ってはいないかと、もっと行きつ戻りつ考えた方がいいのではないかと、少なくとも疑ってみる。そんなことの大事さを、安宿に戻って更に流しこんだ発泡酒の泡とともに思いつつ、明日へ続くの巻ダァーッ(OS氏風に)!
ps:昨日金曜発売の『週間読書人』で、好井裕明さんが、小社刊、倉石一郎さん著の『差別と日常の経験社会学』の書評を寄せてくださっています。とても素敵な評をいただきました。是非皆さん、好井先生の評をお読み下さい。そして何より、倉石さんの、「ライフストーリー論がもつ、相互行為への期待や楽天性の批判」を、彼が「不器用なまっすぐさ」で紡いだ「本」で読み込んでいただければと思います。