精神病者の患者会新松橋亭同人として、また、全障連でも活躍された、森泰一郎さんが亡くなられたとの報が、たった今友人から入った。
彼と知り合った80年代初頭、東大の駒場寮廃寮反対の、またそのほかの色々な運動で、彼はいつも中心にいた。私などとても及びもつかない、明晰な理論をもつ人だった。その後お互いに色々とあり、3、4年前だったかに偶然、ある研究会で再会して以来、何度か様々なところの研究会やら集会やらで会うと、「やあやあ」と話し、彼も関わったであろう、『病者、介護を獲る』という冊子などを買わせていただいたりした。精神病者の人々の運動なり、理論なりの中で、彼がどういう位置にいたのか。それについて、なにやかやと、あまり判っていないことは言えないし、そんな力もない。ただ、若い時からお互いに知っていて、しばらく遠くにいて、また知り合った。
最後に会ったのは、昨年暮れのDPIの政策研だったろうか。「薬をあまり飲まないようにしている」と言って、元気そうだったのに……。
「孤独死だったらしい」と、知らせてくれた友人は言っていたが、まだ何もわからない。「しんまつ」のお仲間の方々が中心でお葬式なり、偲ぶ会が行なわれるのだろうが、今はそれもまだわからない。
しょっちゅう会ったり話したりするわけではないけれど、お互いにそれなりには気にしている同世代の人が、こうも若く逝ってしまうのは、やはりこたえる。
森さん、覚えていられる限りずっと、あなたのことを覚えておこうと思います。そして、私なりにやれることをやっていきます。
ゆっくり休んでください。