遅ればせながら、志ん朝師のDVDセットを購入。ファンは、師が映像で噺が残ることを嫌っていたのを知っているので、複雑な心境の方も多いようだし、私には高い買い物だけれど、小津安二郎のセットだけは無理して買ったように、志ん朝師のDVDとあってはやはり……。
「浜野矩随」―話の筋は古臭いけれど、これとか「柳田格之進」とか講釈ネタが、実は私、結構好きです―みたいにCDにこれまで入っていない演目があるし、90年代の口演ってあまり商品になっていないし……。TBSの落語研究会が音源なので「文七元結」など、自分でテレビ放映から録画してもっていて、ダブってしまうものも勿論あるけれど、やっぱり聞きたいし、視たい。
欲を言えば、堅苦しい落語研究会ではなくて、伝説の名古屋・大須演芸場の独演会が聞きたいけれど、そもそも音源がないのだろうしなあ(こっそり録ってる人はいるんだろうけど、海賊版で儲けようなんてしたら、それこそ袋叩きになるだろうし)。
秋には、DVDセットの下巻も発売とのこと、「複雑な心境」とたてまえでは言うものの、いくらでも出てくる談志師と違って、聴けるものが極端に少ない志ん朝師、しばらくは「飢え」が満たされそうではある。
仕事と全く関係のない話を書いてしまった。お許しを。
PS:ここで師のCDもうひとつ発見。ちょっとすぐには手が出ない。