連休を利用して実家に顔を出した。
「後期高齢者医療制度」による年金からの天引きが、両親ともに始まっていた。
二人合わせれば月あたり相当の減収だという。
親を経済的に援助するなど、未だ出来得ぬわたしだが、それとこれとは関係がない。
「後期」なんて言葉をつけて、国保から強制的に排除し、
制度自体が「現代の姥捨て山」だと批判され、
あわてて、とってつけたような「長寿医療制度」なるニックネームをでっち上げ、
HPで以下のような能書きをたれる厚労省。
「長寿医療制度は、75歳以上の方々に『生活を支える医療』を提供するとともに、
長年、社会に貢献してこられた方々の医療費をみんなで支える
『長寿を国民皆が喜ぶことができる仕組み』です。」
誰がこんなおためごかしを信じるか!
年金からぶんどって、行政側の手間やリスクだけはなくす、
障害者は65歳から「後期」に入れる、とにかく金はいただく。
重度障害者に「強制」 3418人が加入拒否
となるのは当たり前だ。
新制度は応能負担の要素が強くなるなどと説明する向きもあるようだが、
現実はまったく逆だろう。
障害者自立支援法しかり、世の中、金持ちが自分の金だけは取られたくない、
政治はその金持ちの理屈にのって、ひたすら「応益負担」という名の暴力を振るう、
そんな方向にどんどん向いている。
なんで、「あまっているところからとって、ひつようなところにわける」という、
単純な理屈が、もう少し政策や制度に入ってこないんだろう。
わたしの理解がどこか根本的に間違っているのだろうか。
というわけで、悔しいので、そんな理屈をたてて教えてくれる本を書いてもらい、
作っていくしかない、というのが本日の結論。