以下、西日本新聞本日11月25日付け記事
――広島県福山市で2006年、育児の悩みから自閉症の長男=当時(5)=と次男=同(3)=を絞殺したとして殺人罪に問われた無職泉ひろみ被告(36)の控訴審判決で、広島高裁は25日、懲役6年とした1審判決を破棄、懲役3年、執行猶予5年を言い渡した。
楢崎康英裁判長は判決理由で、自らパニック障害を抱えながら2児を熱心に育てていた被告が「将来への不安などから生きる気力を失い、子どもを殺すしかないと決意した」と指摘。「経緯に同情を禁じ得ず、1審判決は重すぎる」と述べ、執行猶予期間中は保護観察にするとした。
さらに「被告の精神状態に周囲が適切に対処していれば、これほど追い詰められることは防げた」とした上で、犯行当時、被告は心神耗弱状態だったと認定。自首したことも有利な事情とした。
犯行時は心神喪失状態で無罪との弁護側主張は認めなかった。
判決などによると、泉被告は、06年11月6日、福山市の駐車場に止めた乗用車内で、2児の首を両手で絞めて窒息死させた。――
夫や他の家族の育児放棄、社会の無理解、追いつめられた心情、云々云々……ここぞとばかりに集まる、「良心派」の母親への同情(おまえらどこから出てきたんだぞろぞろと)。
だから、「殺してもしょうがない」とでも言うつもりか!
そしてなんと、執行猶予付きの判決。司法は障害児殺しを「同情」の名のもとに容認するつもりなのか! 殺された2人の子どものことなど、もはやどこかにいってしまっている。その「生」すらなかったことにしてしまいたいかのようだ。
横塚さんが書いた30年前と何も変わっていない。
いったい何人殺されればすむというのか。
したこと、犯したことへの責任はきちんととってもらわねばならない。
そしてくり返しくり返し、何度でも何度でも、言い続けなければならない。
「殺すな!」