親がものを言うことは、いつも、とてつもない難行だった……

障害のある人の親がものを言うということ

医療と福祉・コロナ禍・親亡き後

児玉真美【著】

[定価]   本体1,800円(税別) 

[ISBN]978-4-86500-178-5
[判型]46判並製
[頁数]280頁

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専門職との「対等ではない関係性」の中、多くの言葉を無理やり飲み込んできた。
なぜこんなに伝えにくいのだろう。なぜ届かないのだろう。
それでも諦めずに、ものを言い続ける。
伝えなければならないことがあるから。きっと受け止めてくれる人がいると信じるから――。
本当の信頼関係を築きたいと願う、親と専門職、そしてすべての人たちへのエール。

【目次】


はじめに

第1部 身の回りでものを言う
 1 勇気
 2 大病院
  コラム 母の風景1 雌雄の鯛
 3 抗議
 4 母子入園
 5 療育研究会
 6 子育て期

第2部 親としてものを言う
 1 初めての著書
 2 褥瘡
  コラム 母の風景2 おっかさんナース
 3 バトル
  コラム 母の風景3 コーヒー

第3部 親の立場からものを言う
 1 アシュリー事件
  コラム 母の風景4 海のNothing about me without me
 2 ケアラー支援
 3 親が一番の敵
 4 相模原障害者殺傷事件
  コラム 母の風景5 くつした泥棒
 5 インタビュー

第4部 コロナ禍で問う 問い続ける
 1 コロナ禍の家族
 2 第一波
  コラム 母の風景6 いのち
 3 要望
 4 「迷惑な患者」問題
 5 コロナ禍で親がものを言うということ
 6 重心学会(二〇二二)
  親亡き後

終章

伝えたい、わかってほしい。語り合える関係を目指して――本書に寄せて  沖田友子

おわりに