街で産む 街で育てる──

障害のある私たちの 地域で出産、地域で子育て

11の家族の物語

安積遊歩、尾濱由里子【編著】

[定価]   本体1,500円(税別) 

[ISBN]978-4-86500-068-9
[判型]A5判並製
[頁数]200頁

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街で産む 街で育てる──
さまざまな障壁、差別につきあたりながらも、
障害のある人の産み育てる権利を現実のものとしてきた11の家族の物語。
とまどいも、哀しみも、怒りも、
そしてなにより子どもと生きる喜びを等身大の言葉でつづった、
あとに続く人たちへの心からのエール!

【目次】

はじめに 尾濱由里子

00プロローグ 障害のある私たちの 地域で子育て 安積遊歩〔骨形成不全症〕
 ◆はじめに
 ◆脆い骨をもちながら妊娠出産するということ
 ◆主体的な出産
 ◆助けを得ること、求めること
 ◆性別役割分業のこと
 ◆地域との関わり
 ◆教育のこと
 ◆さいごに

01 イノチノチカラ  尾濱由里子〔視覚障害(網膜色素変性症)〕
 ◆「障害者は子どもを産んだらだめなんですか?」
 ◆夫との出会い
 ◆立ちはだかる社会の壁
 ◆ありのままの私で抱きしめたい

02 感動をありがとう!!  杉井道子〔体幹機能障害、ぼうこう・直腸機能障害(二分脊椎症)〕
 ◆マイナス思考の日々
 ◆子育ての始まり
 ◆必要なサポートを受けることの大切さ
 ◆ひとつの約束事
 ◆障害当事者があたりまえに結婚し出産できる社会へ

03 「ただのお母さん」になる日  豊田三恵〔身体障害(脳性麻痺)〕
 ◆母として飢え死にしそうだった
 ◆時間とはありがたいもの
 ◆二つの大きな事件
 ◆子どもの友達が教えてくれたこと
 ◆「ただのお母さん」になれた日

04 ともに成長する喜び  西平和子〔身体障害(右上肢のすべての指を欠く)〕
 ◆最初の妊娠と出産
 ◆片腕になったことを後悔した出来事
 ◆子どもたちが私の居場所を作ってくれる

05 子どもをつくり、育てる権利  家平 悟〔肢体障害(頚髄損傷C4・5完全マヒ)〕
 ◆結婚と子どもをつくること
 ◆家族の中の役割
 ◆子どもとのかかわり
 ◆子育てを通じて思うこと

06 夢がかなった瞬間  政木順子〔脳性麻痺による四肢運動障害1級・腎機能障害〕
 ◆妊娠と流産を繰り返して授かったいのち
 ◆息子との対面
 ◆息子との生活が始まる
 ◆第二の夢

07 子どもとともに  西野智加子〔視覚障害(先天性白内障・小眼球)〕
 ◆見えない目でミルクを作りお風呂に入れる
 ◆保育所へ入れる決断
 ◆不登校になった娘の想い
 ◆「かわいそうに」なんか気にしない

08 カタツムリ  山内 実〔精神障害〕
 ◆娘の出生と臆病者の自分
 ◆精神障害者の私、重複障害の妻
 ◆辛かった、悔しかった、悲しかった。
 ◆絵本の読み聞かせと娘の成長
 ◆児童養護施設へ
 ◆少しずつ「親」になっていく

9 やんちゃな天使が舞い降りた  尾中一平(仮名)〔脳性麻痺〕
 ◆朝のバトル
 ◆天使が舞い降りた
 ◆かなった、父親になるという夢
 ◆第二天使の降臨
 ◆これでいいのだ!!

10 娘ちゃん、ありがとう。  白石えり(仮名)〔脳性麻痺、身体障害1種1級〕
 ◆癇癪(かんしゃく)の毎日――娘三歳
 ◆周りの人達のサポートを受けて
 ◆なんでそんなことを言うの?
 ◆この子を守りたい
 ◆「育てにくい子」と向き合って
 ◆障害は不便だけど不幸じゃない

おわりに 安積遊歩