アメリカ障害学の原点にして古典となった名著 待望の翻訳刊行!

ミッシング・ピーシズ

アメリカ障害学の原点

アーヴィング・ケネス・ゾラ【著】 ニキ リンコ【訳】

[定価]   本体2,500円(税別) 

[ISBN]978-4-86500-117-4 C0036
[判型]46判並製
[頁数]416頁

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──人を半人前扱いするとはどういうことかという問いは、結局のところ、私たち全員に向けられた問いである。
  (本書、終章より)

身体(医学モデル)と社会(社会モデル)の二分法を架橋し、アメリカにおける「障害社会学」から「障害者の語りとしての障害学」への分水嶺ともなった、ゾラの主著にして必読の書。

【目次】


序文 ナンシー・メアーズ
謝辞

第1部 その前

 序章 「障害の克服」は物語のはじまりにすぎない
 第1章 はじまりには理念があった
 第2章 初めての理想郷訪問

第2部 その間

 第3章 もりだくさんすぎる一日——五月二五日 木曜日
 第4章 一日を埋めつくす細々とした出来事——五月二六日 金曜日
 第5章 一年でもっとも華々しい夜——五月二七日 土曜日
 第6章 自分と向き合い、対話する——五月二八日日曜日
 第7章 権力も愛も、分かちあう事は難しい──五月二九日 月曜日
 第8章 立っているか座っているか、それですべてが違ってくる──五月三〇日 火曜日
 第9章 過ぎ去れど、忘れえぬ──五月三一日 水曜日

第3部 その後

 第10章 聞くのも難しいが、語るのはさらに難しい
     ──身体障害者と慢性疾患患者という実際にはなりそうもないが、なったら問題だらけな世界についての考察
 第11章 廃疾にいたる四つの階段——性の否定、怒りの否定、脆弱さの否定、可能性の否定
 終 章 インテグレーション、個人、社会についての、締めくくりではあるがとても終わりとはいえない考えのいくつか

解説——アメリカ障害学の原点 杉野昭博