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【2008年12月22日刊行】ある伝説的インディアン一族の歴史を中心に、消えゆく
   ナバホの精神世界を詳細に記録した名著(Hosteen Klah;1964年初版)本邦初訳
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フランク・J・ニューカム【著】/鈴木幸子【訳】
ハスティーン・クラー
──ナバホ最高のメディスンマン・砂絵師の物語

四六判上製 344頁 ISBN 978-4-903690-31-5 3150円
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 アメリカ南西部ナバホ――リオ・グランデ川とコロラド川の間に広がるその広大な一帯は、はるか昔から先住民が生を営む荒野であり、「大地の支配者」と呼ばれたナバホの民が君臨する聖なる地であった。
 他の部族との絶え間ない緊張や入植者・合衆国軍による侵攻、強制移住、干ばつ、そして共生への模索──ナバホ族は、傑出した酋長であるナーボナのもとでその苛烈な歴史を歩んでいく。
 本書の主人公であるハスティーン・クラーは、ナーボナの曾孫として生まれ、やがて史上最高のメディスンマン(呪医)として全米にその名を馳せた人物である。彼こそが、複雑かつ独特なナバホの神話世界を完璧に継承しえた最後の人物であった。
 象徴的な砂絵を描き、降霊した神々と語らい、薬草を処方して人々を癒し導く――超越的な力を駆使して儀式を執り行なう「メディスンマン」とは、一体何者なのか。そのすべてを知る賢者として、クラーはいかなる人生を経験したのか。
 ナバホ族から揺るぎない信頼を得た白人女性であり、驚異的な記憶力により儀式の砂絵を水彩画として残した筆者が、本書に記したこと。それは、クラー一族の四代にわたる「困難に満ちた迫害や隷属、さらに飢餓寸前にまで陥った英雄的ともいえる自己抑制の日々」の物語である。
【目次】



I ナーボナ酋長

  第1章 ナーボナ、酋長になる
  第2章 守りの戦法
  第3章 大地の支配者
  第4章 ナーボナの死

II グランマ・クラー

  第5章 少女時代
  第6章 ボスケ・レドンド──長い旅
  第7章 故郷と家族

III ハスティーン・クラー

  第8章 ニーヤチェイでの少年時代
  第9章 アパッチ族の叔父との生活
  第10章 メディスンマンの教育
  第11章 織物師とメディスンマン
  第12章 クラーの得業の儀式
  第13章 「インフルエンザ」と清めの儀式
  第14章 砂絵柄の敷物と皇太子
  第15章 東部での休暇
  第16章 シカゴそして奇跡
  第17章 虹の道
  第18章 美術館

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索引