ジリツしたソーシャルワーカーとはなにか? ソーシャルワーカーがジリツするためにはなにが必要なのか?

ソーシャルワーカーのジリツ

自立・自律・而立したワーカーを目指すソーシャルワーク実践

木下大生・後藤広史・本多勇
木村淳也・長沼葉月・荒井浩道【著】

[定価]   本体2,000円(税別) 

[ISBN]978-4-86500-047-4
[判型]A5判並製
[頁数]208頁

Amazonで購入

「価値」「理念」「専門性」だけではぶつかってしまう壁。
その壁にぶつかり失敗を重ねつつ「よいソーシャルワーカー」をめざして
今も取り組み続ける6人それぞれのソーシャルワーク実践。
遭遇した経験が教えるものを自らの言葉で表現できること、
実践知を自らのものにすることの中にこそ「自立・自律・而立」のあり方をみる、
若きソーシャルワーカーたちへのエール。

【目次】


はじめに 木下大生 

CHAPTER1
ソーシャルワークにおける「支援観」──ホームレス状態にある人々の支援の現場から   後藤広史 

 1 はじめに
 2 所属機関の活動紹介
 3 インボランタリークライエントと二つの支援
 4 路上で生活するAさんの事例
 5 否定性の共有
 6 ギャンブル好きのBさんの事例
 7 お金の管理をやめる理由
 8 セーフティネット型支援の条件とその背景にある支援観
 9 おわりに

CHAPTER2
ソーシャルワーカーの二つのジリツ(自律・自立)について考える   木下大生

 1 はじめに
 2 ソーシャルワーカーのジリツ
 3 ソーシャルワーカーの自律
 4 ソーシャルワーカーの自立

CHAPTER3
私はいつ「ジリツ」したのだろうか?
 ──ソーシャルワーカーとしての自覚の芽生えと責任の育ちを振り返って   長沼葉月

 1 はじめに
 2 資格の取得に至るまで
 3 対人援助の場面に身を置いて
 4 専門職を養成する立場になって
 5 まとめにかえて
 
CHAPTER4
「良いソーシャルワーカー」について考えてみる──理想との出会いと別れ、そして付き合い方から  木村淳也

 1 私はダメですが、あなたはどうですか?
 2 良い悪い?
 3 本章を書いている人のこと
 4 福祉のテキストと難しい言葉たち
 5 「バイステック」ってなんだ?
 6 そんなの無理に決まってる
 7 魚の骨と身のはなし
 8 「良いソーシャルワーカー」へのいざない
 9 そして「良いソーシャルワーカー」とは

CHAPTER5
ソーシャルワーカーに「専門性」は必要か?──ビギナーズ・ラックとピア・サポートを手がかりに   荒井浩道

 1 はじめに
 2 専門性は高いほうがよいのか?
 3 誰のための専門性か?
 4 専門性を問い直す
 5 結びにかえて──「新しい専門性」を展望する

CHAPTER6
ソーシャルワーク実践の「評価」──ジリツしたソーシャルワーカーになるには   本多勇

 1 ソーシャルワーカーの仕事に「正解」はあるのか
 2 ソーシャルワーカーの支援に対する「評価」
 3 ソーシャルワーク支援の「評価」を難しくさせる要素──クライエントの「生活」
 4 「自己評価」する、しつづける
 5 ジリツへ向けた「評価」のとらえ方
 
おすすめの本

おわりに 後藤広史