ソーシャルワーカーは、どのように、そしてどこで、ソダチ、ソダテられるのか!!

ソーシャルワーカーのソダチ

ソーシャルワーク教育・実践の未来のために

後藤広史・木村淳也・荒井浩道
長沼葉月・本多勇・木下大生  【著】

[定価]   本体2,000円(税別) 

[ISBN]978-4-86500-070-2
[判型]A5判並製
[頁数]212頁

Amazonで購入

現在のソーシャルワーク教育のありかたに疑問を持ちつつ、大学で教育に携わっている6人が、
実践の現場で利用者と関わることによって、自らがソダッた経験をベースに、
ソーシャルワークとワーカーの「ソダチ」を展望する!

【目次】

はじめに 後藤広史

CHAPTER1 ソーシャルワーカーは専門家であるべきか──ソーシャルワーク教育で失われるもの…後藤広史
 1 ソーシャルワーク教育に対する疑問
 2 利用者から物をもらうということ
 3 事例1: 母子生活支援施設での援助事例
 4 事例2: ホームレス支援団体での援助事例
 5 ホームレス状態にある人々が求めていることとは
 6 ソーシャルワーク教育のあり方をめぐって

CHAPTER2 「ソダチ」を支える──ソーシャルワークを育てるための覚書…木村淳也
 1 大学(短期大学、専門学校)はソーシャルワークの何を育てているか
 2 この文章を書いている人のこと
 3 「こだわらない」けれど「こだわる」わたし
 4 くずれたものを積みなおす
 5 「ソーシャルワーク教育」をひらく
 6 暮らしの中のソーシャルワーク
 7 「ソーシャルワーカー」は「ソーシャルワーク」を育てているのか?
 8 「ソダチ」を支え、「ソダテ」られていくわたしたち
 9 いまさらですが、リッチモンドに帰れ

CHAPTER3 “教えない”ソーシャルワーク教育──“余白”が担保する主体的・対話的な学び…荒井浩道
 1 はじめに
 2 支援における「正解」の設定
 3 標準化できないもの
 4 透明な支援者
 5 「教える教育」の限界
 6 「教えない教育」の可能性
 7 結びにかえて

CHAPTER4 ソーシャルワークの多様な「視点」を考える
       ──立脚点としての「私」と注視点としての「相手」との間を行き来すること…長沼葉月

 1 はじめに
 2 ソーシャルワーク実践における「視点」になぜ注目するのか
 3 ソーシャルワーク実践における多様な「視点」とはどのようなものか
 4 ソーシャルワーク学部教育において「視点」を育てるには
 5 まとめに変えて

CHAPTER5 ソーシャルワーカーの“向き・不向き”について考える
       ──社会人が社会福祉/ソーシャルワークを学ぶ場から…本多 勇

 1 はじめに──社会人学生へのソーシャルワーク教育、社会福祉士養成の現場から
 2 ソーシャルワーカーへの向き・不向き
 3 実習教育のなかで気づく、学ぶ
 4 “素人”から“専門職”になるということ(まとめ)

CHAPTER6 ソーシャルワーカーという職業を社会の中でソダテルために
       ──曖昧さからの脱却と社会への周知…木下大生

 1 はじめに
 2 志願者、なり手の減少という厳しい現実と職能団体の弱体化
 3 アイデンティティーの曖昧さと職業として認識されていない現実
 4 ソーシャルワーカーは国に職業と認識されていない?
 5 先人の指摘を振り返る
 6 われわれがしなければならないこと
 7 おわりに

おわりに 木村淳也