特集 「当事者」はどこにいる?/ロングインタビュー 認知症の本人を描くことをめぐって──川村雄次に聞く/
対談 病院の世紀の終わりに 猪飼周平×大野更紗ほか

支援 Vol.2

特集: 「当事者」はどこにいる?

「支援」編集委員会【編】 

[定価]   本体1,500円(税別) 

[ISBN]978-4-903690-90-2 
[判型]A5判冊子
[頁数]268頁

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「『当事者主権』とまとめず」と発刊の辞に謳った本誌第2号の特集は「『当事者』はどこにいる」。
当事者言説の担い手となる経験、「当事者主権」のただなかに身を置いた経験、
「当事者主権」から距離を取らざるをえない支援の場、
「支援者」と「当事者」という区分が失効するような支援の場など、
さまざまな経験から「当事者優先」という図式そのものを再考する。
 他に、川村雄次へのロングインタビュー「認知症の本人を描くことをめぐって」、
猪飼周平と大野更紗による対談「病院の世紀の終わりに」、
渡邉琢と岩橋誠治のトークセッション「支援のかたち/支援のゆくえ」など

【目次】


特集 「当事者」はどこにいる?
 当事者をめぐる揺らぎ──「当事者主権」を再考する  星加良司
 当事者の語りの作られ方──<障害者役割>が圧殺するもの  高森 明
 〈支援者としての親〉再考──「当事者の自立を求める当事者」としての  岡部耕典
 障害を持つ二人の家族と共に  石丸偉丈
 当事者に振り回されながら当事者になる  寺本晃久
 支援者と当事者のあいだ  貴戸理恵
 “めざす”当事者と、“すごす”〈その人〉と
   ──「認知症の当事者」と呼ばれた人とのかかわり合いで思うこと  出口泰靖

ロングインタビュー
 認知症の本人を描くことをめぐって──川村雄次に聞く(聞き手/井口高志・田島明子)

対談 病院の世紀の終わりに──医療政策の水先案内人×難病人フィールドワーカー
    猪飼周平×大野更紗(聞き手/三井さよ・星加良司)

トークセッション  支援のかたち/支援のゆくえ  渡邉琢×岩橋誠治

エッセイ
 そのDV支援、だれのため!?  すぎむら なおみ
 ホームレス状態」における「当事者」とは?──「まちづくり」「地域づくり」の実践から  後藤浩二
 社会福祉・社会保障の近未来を考える  寺久保光良
 バルネラブルな知識の交換のために  飯野由里子

支援の現場をたずねて
 1 豊橋サマリヤ会(豊橋市)──路上生活をする人の人生によりそう  土屋葉
 2 NPO法人てくてく/カフェギャラリーてくてく(松本市)──歩く速度で暮らしたい 井口高志
 3 被災地NGO恊働センター(神戸市)──被災した一人ひとりのために  三井さよ

支援の周辺
 1 ケアの現場の「空気」までも  山下幸子
 2 「検証」の先に──当事者に投げかえすということ  三井さよ
 3 「終わりなき」日常を支えるということ  土屋 葉

くまさんのシネマめぐり1 原発に抵抗する人びとが暮らす日常から  好井裕明

ブックレビュー
 ケアの未来はどこへ向かうのか?(『ケアの社会学』上野千鶴子著) 末永弘
 現場から立ちあがる「とぼとぼ」の思想(『介助者たちは、どう生きていくのか』渡邉琢著) 深田耕一郎
 迷いやとまどいを認めることから(『エッチのまわりにあるもの』すぎむらなおみ著) 瀬山紀子
 「その後」ではなく「つづき」を考えるために(『自立と支援の社会学』佐藤恵著) 前田拓也
 「どっちつかなさ」という日常(『老い衰えゆくことの発見』天田城介著) 井口高志

作られてゆく道筋への違和感──『支援VOL2』を閉じるまえに  山下幸子

「障害者総合福祉法」をめぐって  山下幸子・岩橋誠治・寺本晃久・渡邉琢

口絵  「支援」を入れて「マチ」で暮らす  写真・矢部朱希子