待望の雑誌第3弾!

生存学 Vol.3

立命館大学生存学研究センター【編】

[定価]   本体2,200円(税別) 

[ISBN]9784903690728
[判型]A5判冊子
[頁数]272頁

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「生存学」は何をしていくのか。時代のこと、そこにおける障害者や病者、精神障害について知っておくべきこと……そして、今後の展望。立岩真也へのロングインタビュー(聞き手・天田城介)と、特集「精神」の2本の柱で編まれた、雑誌第3弾。

【目次】


ロングインタビュー:立岩真也×天田城介 生存の技法/生存学の技法――障害と社会、その彼我の現代史・1

特集:「精神」

 01 山口真紀:自閉者の手記にみる病名診断の隘路――なぜ「つまづき」について語ろうとするのか
 02 片山知哉:ネオ・リベラリズムの時代の自閉文化論
 03 藤原信行:「医療化」された自殺対策の推進と〈家族員の義務と責任〉のせり出し――その理念的形態について
 04 萩原浩史:テレビドラマにみる精神障害者像
    ――「きちがい」から「心の病」へ cf.精神障害者が描かれたテレビドラマ(1990~)/映画
 05 阿部あかね:わが国の精神医療改革運動前夜
    ――一九六九年日本精神神経学会金沢大会にいたる動向 cf.第66回日本精神神経学会大会(金沢大会)
 06 樋澤吉彦:心神喪失者等医療観察法とソーシャルワークとの親和性について
 07 三野宏治:クラブハウスモデルの労働とは何か?
 08 杉原努:レジリエンスを基礎にした精神保健福祉士養成――ACTの取り組みからの示唆
 09 中田喜一:乱立するセルフヘルプグループの定義を巡って――可視性と想像性という観点から
 10 吉村夕里:精神障害当事者が参画する社会福祉専門教育
    ――精神医療ユーザーとともに行う精神科診療面接場面の質的分析

国際研究調査報告
 01 佐藤=ロスベアグ・ナナ:
    国際会議「日本における翻訳学の行方」とTranslation Research Summer Schoolの教員経験に関する報告
 02 植村要:The 2nd Workshop, The Mechanization of Empathy in Health Careに参加して
 03 日高友郎:実り多きイタリアの旅――ベルガモ大学でのワークショップを振り返って
 04 岡田清鷹:文学のフランコフォニー――変遷する列島(リズ・ゴーヴァン)
 05 齊藤拓:グローバル正義、ベーシックインカム、言語的正義
 06 谷藤真琴:
    国際カンファレンス「絆と境目――正義と文化に関する新しいパースペクティブ」の運営に携わって
 07 中倉智徳:MAUSSとタルド――諸社会科学と経済的なもの
 08 西嶋一泰:歴史は物語だ、では物語は誰のものか
    ――特別公開企画「アフター・メタヒストリー ヘイドン・ホワイト教授のポストモダニズム講義」報告
 09 平賀緑:リーズ大学バーンズ教授による集中講義と院生の議論する力
 10 本岡大和:トマス・ポッゲ教授招聘ワークショップ
 11 吉田幸恵:日韓研究交流事業に参加して/初めての海外調査

表紙の写真 渡邉あい子
編集後記