女性に親和的なヘルスケア・システムは可能なのか?

テクノロジーとヘルスケア

女性身体へのポリティクス

日比野 由利・柳原 良江【編】

[定価]   本体2,500円(税別) 

[ISBN]978-4-903690-77-3
[判型]四六判並製
[頁数]216頁

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女性に親和的なヘルスケア・システムは可能なのか?
  女性身体とテクノロジーに張り巡らされたポリティクスを明らかにすることで、その端緒を開く。
「産まない」女性をサポートするための中絶をめぐるテクノロジーと、「産めない」女性をサポートするための不妊をめぐるテクノロジー、一見すると正反対の方向性を持つ技術でありながら、女性の生殖機能の管理・統制・利用への欲望によって、当事者を不可視化するポリティクスが働くという点で、両者は共通しているのだ。

【目次】


はじめに 日比野由利

第1部 中絶をめぐるテクノロジー

 第1章 水島希:1970年代における人工妊娠中絶の実態と批判
      ──女性活動家たちによる問題の定位とその含意
 第2章 杵淵恵美子:妊娠中絶を希望する女性の心理とケアの状況
 第3章 水野真希:産むケアと産まないケアに関わる看護者の葛藤と困惑
 第4章 小宅理沙: 性暴力で妊娠した被害女性像──映画描写から
 第5章 森脇健介:「対話モデル」にもとづく妊娠中絶規制とオランダ妊娠中絶法
 第6章 Christine LEVY:人工妊娠中絶の現状──フランスからの幾つかの考察

第2部 不妊をめぐるテクノロジー

 第7章 白井千晶: 「不妊」から降りる/降りない/降りられない女たち
 第8章 林千章:〈偶然生まれる権利〉から考える
 第9章 柳原良江:仕立てられた女性身体──メディアに現れた代理母と依頼者
 第10章 小門穂: フランスにおける「生殖への医学的補助」に関する規制の現状と課題
 第11章 小椋宗一郎:代理出産をめぐるドイツの言説
      ──インドで代理出産を依頼した日本人とドイツ人の事例をめぐって
 第12章 日比野由利:インドの商業的代理出産と生殖ツーリズム

おわりに 柳原良江