「18歳以下の子どもは、大人の付き添いが必要です」
(アメリカの公園にある看板より)

子どもがひとりで遊べない国、アメリカ

安全・安心パニック時代のアメリカ子育て事情

谷口輝世子【著】

[定価]   本体1,500円(税別) 

[ISBN]978-4-903690-83-4
[判型]四六判並製
[頁数]232頁

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親の監視下でしか遊ぶことも行動することも許されない、アメリカの子どもたち。
安全を求め親子へ家族へと閉じていくことで失われたものとは?
海を渡り2人の男の子の子育てをする中から描かれた、現代アメリカの子どもとの暮らしをめぐる閉塞感。

【目次】


はじめに

Part.1  子どもとの暮らし
      絵葉書の中の暮らし
      子どもだけの状態にしてはいけない
      登下校で危険を感じるとき
      私は非常識 
      公園も、買い物も、習い事も 他
          
Part.2  本当に危ないのか
      私の米国暮らし一〇年間 
      子どもだけで遊んでいると事件に巻き込まれるのか 
      小学生は殺人の被害者になりにくい 
      日米で同じ傾向が 
      身内、知り合いの方が危ない 他

Part.3  いつからこんな時代になったのか
      時代とともに変わる子育て 
      「子ども時代」 
      防犯・安全パニックの時代 
      何が変化したのか1──マス・メディアの力 
      何が変化したのか2──働く母親の増加 他
        
Part.4  責任者出てこい
      米国社会の特徴 
      子どもに対しての法的責任がつきまとう 
      親でなくても、大人の子どもに対する責任は小さくない 
      公園、公共の場所で 
      学校 

Part.5  車社会
      ママタクシー 
      移動は車! 
      一キロ以上の移動は「車」が基本 
      車の通りはあるけれども歩行者はいない 
      シェル化社会

Part.6  育児放棄か?
      児童虐待・育児放棄防止に対する意識は高い 
      育児放棄の定義に悩む 
      CPSに電話をしてみたけれど 

Part.7  格差社会アメリカ
      地域差
      切り離せない貧困と育児放棄 
      今、郊外の子どもが危ない? 

Part.8  子どもを持つ家庭への影響
      大人の時間と子どもの時間 
      大人とともに消費活動 
      子どもの外遊び時間=親がどこまで付き合えるか
      親は忙しい
      やりがいにもなるけれど 他
         
Part.9  ミシェル・オバマ「レッツ・ムーブ」
      子どもの肥満対策 
      地域へ 
      運動をするといいことがいっぱい! 
      「運動」か「遊び」か
      キャンペーンでは解決できない? 他

Part.10  似たような考え方の人を見つけた
      安全に関する感覚の違い 
      似たような考え方の人 
      小児科医や大学教授が警告 

Part.11  代替案を探す
      「枠」を目一杯使う 
      Yケア 
      サマーキャンプ 
      スポーツの習い事 
      モーターママ。学校で 他
        
さいごに