資本制は近代家族を必要とするとか、性別分業の体制が資本制にとって機能的だと言われる。
だがそれは本当なのか?

家族性分業論前哨

立岩真也・村上潔【著】

[定価]   本体2,200円(税別) 

[ISBN]978-4-903690-86-5
[判型]四六判上製
[頁数]360頁

Amazonで購入

資本制は近代家族を必要とするとか、性別分業の体制が資本制にとって機能的だと言われる。
だがそれは本当なのか?
問いは単純だが答を見出すのは容易でなく、未だ実は解が与えられていない主題の、
どの方向に限界があり、どこを撃ちどう考えて言葉を足していけばよいのか。
介護・介助に関わっての深い思索の中から紡がれた、解に向けての道筋。

【目次】


序 

『家族性分業論前哨』      立岩真也
 第1章 家族・性・資本──素描
 第2章 妻の家事労働に夫はいくら払うか──家族/市場/国家の境界を考察するための準備
   [補 「年276万円」を夫が払う?──妻の家事労働の経済的評価を考える]
 第3章 労働の購入者は性差別から利益を得ていない
 第4章 〈公共〉から零れるもの
 第5章 近代家族の境界──合意は私達の知っている家族を導かない
 第6章 愛の神話」について――フェミニズムの主張を移調する
 第7章 性の「主体」/性の〈主体〉
 第8章 〈ジェンダー論〉中級問題

[戦後日本の性別役割分業と女性/労働をめぐるブックガイド90]     村上潔

あとがき
文献表