特集1:〈つながり〉にまよう、とまどう/特集2 着る、住む、買う
トークセッション:ケアする子どもと若者たち/ロングインタビュー:『そよ風のように街に出よう』の三八年 ほか

支援  Vol.7

「支援」編集委員会【編】

[定価]   本体1,500円(税別) 

[ISBN]978-4-86500-067-2
[判型]A5判冊子 
[頁数]268頁

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ケアや支援を行うにあたって、支えられる側と支える側との関係や〈つながり〉をどのように、
どこまでとりむすんでいけばいいのか?
「対等に」というお題目だけではすまされない問題としての、
支援をめぐる〈つながり〉のまよい、とまどいを丁寧に描き出す、特集1「〈つながり〉にまよう、とまどう」。
十人十色の〈生の技法〉をその人自らが語るシリーズ特集の第2弾は「着る、住む、買う」。
他にヤングケアラーの今を語りあうトークセッション、
終刊を迎える『そよ風のように街に出よう』の副編集長・小林さんへのロングインタビューなど、
読み応えたっぷりの「シノゴノ、ジタバタ」雑誌第7弾!

【目次】

特集1 〈つながり〉にまよう、とまどう

 〈つながり〉の“病み”“闇”をだきよせて 出口泰靖
 性的な傷つきを語りうる「場」を求めて
  ──「聞こえない」と「聞こえすぎる」のあいだで起きていること  菊池美名子・宮地尚子
 更生保護──まよいとまどい うろうろし  飯島惠道
 きょうだい当事者として。きょうだい支援を担う人として。  清田悠代
 社会的養護から考える、子どもにとって必要な「つながり」  久波孝典
 知識がつながり、人とつながる──綾屋紗月さんに聞く  綾屋紗月(聞き手/星加良司)

特集2 着る、住む、買う

【着る】
 毎日の「着る」と、感情と社会のつながり──「障害があるのに…」をこえて  丸田君枝
 裸で生きるわけにいかない以上は──自閉っ子の不自由  ニキ リンコ
【住む】
 私と住まい──ハンセン病療養所恵楓園での暮らし  杉野桂子
 男二人暮らし、はじめました。  森山至貴
【買う】
 オロナミンC二本を五〇〇〇円で買った夜──薬物依存症という病にはお金がかかる  倉田めば
 買い物の介助をしながら考えたこと  寺本晃久

トークセッション
 ケアする子どもと若者たち
  ──ケアを担うということ、そして将来への不安  松﨑実穂×澁谷智子(司会/井口高志)

ロングインタビュー
 『そよ風のように街に出よう』の三八年──障害者問題の根底を問い続けて  副編集長小林敏昭さんに聞く
 (聞き手:山下幸子・高橋淳)

エッセイ
 三色ご飯と情熱の薔薇  猪瀬浩平
 時間旅行──認知症状の深い人と、子どもと関わって気付いたこと  石井英寿
 移行空間──バルネラブルな知識の交換のために(6)  飯野由里子

支援の現場を訪ねて
 ①ゆる・ふぇみカフェ──手をつなぐまえに、知りあおう  岡部耕典
 ②えるぶ(狛江市)──特にイジられている人がスタッフです  三井さよ
 ③あしたや共働企画(多摩市)──美味しいですよ、あしたや  三井さよ

書評
 ①特集:障害者差別解消法──「自分のための法律」と思えるようになるために  松波めぐみ
 ②自己コントロールの社会化にむけて
   (『刑務所処遇の社会学──認知行動療法・新自由主義的規律・統治性』平井秀幸著)  熊谷晋一郎
 ③ケアでもなく、医療でもなく、人として……(『あなたを「認知症」と呼ぶ前に』出口泰靖著)  三浦耕吉郎

津久井やまゆり園で起こったことについて  「支援」編集委員会

くまさんのシネマめぐり⑥
 「連帯」という古くて新しい繋がり──『パレードへようこそ』『エール!』『沖縄 うりずんの雨』  好井裕明

ブックガイド
 猫が傍にいる(『夜廻り猫1』深谷かほる著)  山下幸子
 変わりゆくものと変わらないものと
  (『死にゆく過程を生きる──終末期がん患者の経験の社会学』田代志門著)  三井さよ
 自閉症とラノベから〈社会学〉を読み解く(『自閉症とラノベの社会学』竹中均著)  岡部耕典
 シンプルに使い出がある一冊(『認知症の語り──本人と家族による200のエピソード』
 認定NPO法人 健康と病いの語りディペックスジャパン編)  井口高志

口絵 千葉市・習志野市 いしんさん家  写真・矢部朱希子
表紙装画 越智俊二