「生存学」その評価と展望、発信と交流

生存学 Vol.4

特集1=「生存のデザイン」、特集2=「文学」

立命館大学生存学研究センター【編】

[定価]   本体2,200円(税別) 

[ISBN]978-4-903690-76-6
[判型]A5判冊子
[頁数]256頁

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「生存学」その評価と展望、そして発信と交流……VOL.3から続く立岩真也へのロングインタビュー(聞き手・天田城介)と、二つの特集「生存のデザイン」と「文学」で構成された、雑誌第4弾。

【目次】


ロング・インタビュー
  立岩真也×天田城介 生存の技法/生存学の技法──障害と社会、その彼我の現代史・2

特集1「生存のデザイン」

 座談会 〈老化〉するゲーム文化──ビデオゲームの三つのエイジングをめぐって
   上村雅之+河村吉章+サイトウ・アキヒロ+尾鼻崇+吉田寛
   吉田寛:ユニヴァーサル・デザインはなぜそう呼ばれるか──再起動されたモダン・デザイン

特集2「文学」

 1 カフカの門の前
   1 川口有美子:カフカ、『変身』に見られる家族の自立
   2 小林勇人:境界線上の失踪
   3 石田智恵:所属をわずらう移民
   4 櫻井悟史:殺人機械の誘惑
   5 大野光明:異邦人と困難な生から連帯可能性の痕跡へ──カフカ『城』における測量の転位をめぐって
 2 文学のなかの〈ままならない身体〉
   1 西成彦:「非国民」としての恥を越えて──大城立裕「ノロエステ鉄道」を読む
   2 鳥木圭太:プロレタリア文学の中の「ままならぬ身体」──葉山嘉樹「淫売婦」を起点として
   3 倉本知明:戦場におけるセクシャリティと身体──田村泰次郎「蝗」と陳千武「猟女犯」の比較を中心に
   4 友田義行:テクノロジーと身体──安部公房のバーチャル・リアリティ

公募論文
  近藤宏:鳥の声を聞く──パナマ東部先住民エンベラにおける動物をめぐる言説の諸相
  小林宗之・小辻寿規:新聞報道から見る高齢者所在上明問題
  荒木重嗣:小澤勲の「認知症論」の精査──もの盗られ妄想生成論批判

国際研究調査報告
  飯田奈美子:「メディカルツーリズムと医療通訳を考えるみんなのシンポジウム」に参加して
  伊藤佳世子:色々な考え方の国際シンポジウムを目の当たりにして
  岡田和男:スリランカでの選挙監視活動
  近藤宏:グローバリズムに直面するパナマ東部の先住民エンベラ
  近藤宏:レヴィ=ストロースの現在地──フレデリック・ケック講義「レヴィ=ストロース以後の人類学」報告
  番匠健一:「国内椊民地」をめぐる調査報告──アイルランド

表紙の写真 渡邉あい子:紙芝居劇むすび