日本障害法学会創設10周年記念出版! 3巻同時刊行!

憲法・行政法・民事法・刑事法における障害

【講座 障害法 第2巻】

日本障害法学会【編】
尾形 健・⻆松生史・平田 厚・保条成宏・池原毅和・川島 聡【第2巻編集委員】

[定価]   本体3,000円(税別) 

[ISBN]978-4-86500-193-8
[判型]A5判並製
[頁数]304頁

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[障害者に不利益をもたらしてきた/もたらしうる法現象(法の解釈・運用、判例、学説を含む)と、障害者の不利益を解消した/解消しうる法現象(法の解釈・運用、判例、学説、必要に応じて立法論・政策論を含む)という2つの視点を意識して論考、編まれた、日本障害法学会創設10周年記念出版! 3巻同時刊行!]

第2巻『憲法・行政法・民事法・刑事法における障害』は、各論として、憲法、行政法、民事法、刑事法と障害法とが重なり合う論点・領域を考察している。上記の基本法分野において、障害者がどのように取り扱われ、障害法の視点からどのような課題が残されているかについて、法分野ごとに3~4の論点・領域に考察を加えている。

【目次】


刊行にあたって

第1部 憲法

 第1章 障害法の人権論的視座  金子匡良
 第2章 社会的障壁と平等保障の射程  杉山有沙
 第3章 障害をもつ人の社会参加と参政権の発展  井上英夫
 第4章 社会参加と障害者――情報保障の理論的基礎をめぐって  尾形 建
  コラム 障害者と他の者との平等 瀧澤仁唱

第2部 行政法

 第5章 合理的配慮と行政裁量統制──エホバの証人判決の再検討  ⻆松生史
 第6章 合理的配慮の義務内容とその不提供の法的効果  青木亮祐
 第7章 障害者関係法制度に関する行政の情報提供義務  嘉藤 亮
  コラム 障害者差別なき共生社会へ――1つの相談事例  良永彌太郎

第3部 民事法

 第8章 障害者の意思能力・行為能力  平田 厚
 第9章 民法714条の監督義務者責任  前田太朗
 第10章 障がいのある人の事故――賠償法理の考え方  城内 明
 第11章 障害者権利条約12条等と成年後見制度の見直しの到達点と課題  青木佳史
  コラム バルザックとニーチェの「禁治産者」  新井 誠

第4部 刑事法

 第12 章 行為主義・責任主義からみた病気影響型・準危険運転致死傷罪
      ――刑事法における行為主体の人権  保条成宏
 第13章 胎児の障害と人工妊娠中絶――刑法35条の法令行為の違憲審査の方法  森川恭剛
 第14章 刑事手続における障害者の権利保障と「合理的配慮」  矢田陽一
 第15章 罪を犯した知的・発達障害者に対する合理的配慮再考
      ――刑事政策における「事柄の本質部分」をめぐる一考察  宍倉悠太
  コラム 私と障害法の接点  池田直樹