日本障害法学会創設10周年記念出版! 3巻同時刊行!
憲法・行政法・民事法・刑事法における障害
【講座 障害法 第2巻】
[障害者に不利益をもたらしてきた/もたらしうる法現象(法の解釈・運用、判例、学説を含む)と、障害者の不利益を解消した/解消しうる法現象(法の解釈・運用、判例、学説、必要に応じて立法論・政策論を含む)という2つの視点を意識して論考、編まれた、日本障害法学会創設10周年記念出版! 3巻同時刊行!]
第2巻『憲法・行政法・民事法・刑事法における障害』は、各論として、憲法、行政法、民事法、刑事法と障害法とが重なり合う論点・領域を考察している。上記の基本法分野において、障害者がどのように取り扱われ、障害法の視点からどのような課題が残されているかについて、法分野ごとに3~4の論点・領域に考察を加えている。
【目次】
刊行にあたって
第1部 憲法
第1章 障害法の人権論的視座 金子匡良
第2章 社会的障壁と平等保障の射程 杉山有沙
第3章 障害をもつ人の社会参加と参政権の発展 井上英夫
第4章 社会参加と障害者――情報保障の理論的基礎をめぐって 尾形 建
コラム 障害者と他の者との平等 瀧澤仁唱
第2部 行政法
第5章 合理的配慮と行政裁量統制──エホバの証人判決の再検討 ⻆松生史
第6章 合理的配慮の義務内容とその不提供の法的効果 青木亮祐
第7章 障害者関係法制度に関する行政の情報提供義務 嘉藤 亮
コラム 障害者差別なき共生社会へ――1つの相談事例 良永彌太郎
第3部 民事法
第8章 障害者の意思能力・行為能力 平田 厚
第9章 民法714条の監督義務者責任 前田太朗
第10章 障がいのある人の事故――賠償法理の考え方 城内 明
第11章 障害者権利条約12条等と成年後見制度の見直しの到達点と課題 青木佳史
コラム バルザックとニーチェの「禁治産者」 新井 誠
第4部 刑事法
第12 章 行為主義・責任主義からみた病気影響型・準危険運転致死傷罪
――刑事法における行為主体の人権 保条成宏
第13章 胎児の障害と人工妊娠中絶――刑法35条の法令行為の違憲審査の方法 森川恭剛
第14章 刑事手続における障害者の権利保障と「合理的配慮」 矢田陽一
第15章 罪を犯した知的・発達障害者に対する合理的配慮再考
――刑事政策における「事柄の本質部分」をめぐる一考察 宍倉悠太
コラム 私と障害法の接点 池田直樹