親がものを言うことは、いつも、とてつもない難行だった……
障害のある人の親がものを言うということ
医療と福祉・コロナ禍・親亡き後
専門職との「対等ではない関係性」の中、多くの言葉を無理やり飲み込んできた。
なぜこんなに伝えにくいのだろう。なぜ届かないのだろう。
それでも諦めずに、ものを言い続ける。
伝えなければならないことがあるから。きっと受け止めてくれる人がいると信じるから――。
本当の信頼関係を築きたいと願う、親と専門職、そしてすべての人たちへのエール。
【目次】
はじめに
第1部 身の回りでものを言う
1 勇気
2 大病院
コラム 母の風景1 雌雄の鯛
3 抗議
4 母子入園
5 療育研究会
6 子育て期
第2部 親としてものを言う
1 初めての著書
2 褥瘡
コラム 母の風景2 おっかさんナース
3 バトル
コラム 母の風景3 コーヒー
第3部 親の立場からものを言う
1 アシュリー事件
コラム 母の風景4 海のNothing about me without me
2 ケアラー支援
3 親が一番の敵
4 相模原障害者殺傷事件
コラム 母の風景5 くつした泥棒
5 インタビュー
第4部 コロナ禍で問う 問い続ける
1 コロナ禍の家族
2 第一波
コラム 母の風景6 いのち
3 要望
4 「迷惑な患者」問題
5 コロナ禍で親がものを言うということ
6 重心学会(二〇二二)
親亡き後
終章
伝えたい、わかってほしい。語り合える関係を目指して――本書に寄せて 沖田友子
おわりに