特集1 安全・安心のむこうがわ 特集2 わたしのイチオシ!
支援Vol.13
誰にとっての、そして、何のための安全・安心なのか、「誰かの都合」や「別用の危険」はそこには存在しないのか…「むこうがわ」を問い続ける、特集1「安全・安心のむこうがわ」。他人からは取るに足らないとされるかもしれないけれど大切なモノやコト…この3年余りで失いかけた「喜び」「楽しみ」を語りつくす、特集2「わたしのイチオシ!」ほか、今号も充実の雑誌第13号!
【目次】
特集1 安全・安心のむこうがわ
いのちり 伊藤英樹
それを〝毒父〟と言う勿れ? 一石タヅル
「安心安全」の名のもとの行動制限・人権侵害 岡山祐美
ウィークネスフォビアを超えて 樋端佑樹
認知症の人の「安全・安心」について 阿部民子
住居と住宅 祐成保志
安心・安全は揺れ過ぎる 李 国本 修慈
特集2 わたしのイチオシ!
推しは明日を生きる活力となる 中野まこ
「夢の国」でチョット、ブレイク 長谷由香
髪を編み込む 南雲君江
演劇は生活には必要ない。でもわたしの人生には必要 かんな
BAD HOPとわたし マルリナ
絵を好きになったきっかけ 赤川由加
わたしたちの推しドラマトーク 語り手:松波めぐみ、圓山里子 聞き手:山下幸子
鼎談
「スピリチュアリティ」と言わずに死や超越的なことを言葉にする
――編集委員の経験したモヤモヤからの鼎談 田代志門・浮ヶ谷幸代(問題提起:井口高志)
エッセイ
認知症のある人たちとともに〝社会の風景を変える〟一歩を 平田知弘
一年間では済まなかった勉強――バルネラブルな知識の交換のために(11) 飯野由里子
支援の現場を訪ねて
坂町ミモザの家(新宿区)――専門職から出ることで専門職になる 三井さよ
新潟・市民映画館シネ・ウインド(新潟市)――ココだからできることを、これからも 圓山里子
八王子生活館(八王子市)――共に生きるのはどこから始めたっていい 三井さよ
lag――多数派、少数派の「はざま」でたゆたう 岡部耕典
書評
星になっても――追悼:平本歩さん、佐藤きみよさん、海老原宏美さん 田中恵美子
「あるべき母親像」を強要する装置としてのリスクマネジメントを再考する
(『虐待リスク』上野加代子著) 土屋 葉
みんなが同じ色を見ている保証なんてどこにある(『〈色盲〉と近代』馬場靖人著) 矢吹康夫
〈ケア〉の水脈をたどる(『ケアの倫理とエンパワーメント』小川公代著) 荒井裕樹
「使う」ための障害学(『「社会」を扱う新たなモード』飯野由里子・星加良司・西倉実季 著) 清水晶子
くまさんのシネマめぐり12
沖縄戦を考える手がかりとして 好井裕明
ブックガイド
「ヘーキじゃない」ことに名づけられて気づくこと、名づけられて傷つくこと
(『「過敏さ・繊細さ」解体新書』熊谷晋一郎編著) 出口泰靖
大事なのは人格でも才能でもなくスキル(技術)である、あとは反射
(『ヘルシンキ 生活の練習』朴沙羅著) 堅田香緒里
「手をつなぐ」まえにすべきこと(『ハッシュタグだけじゃ始まらない』熱田敬子ほか編著) 岡部耕典
〈沈黙〉のむこうにある人びとの軌跡(『〈沈黙〉の自伝的民族誌』石原真衣著) 三井さよ
ためらいながらの「居場所」論(『子どものための居場所論』阿比留久美著) 岡部 茜
物乞いの作法(『不揃いな身体でアフリカを生きる』仲尾友貴恵著) 深田耕一郎
編集後記