巻頭言「「学際性」を考える」ほか掲載の学会誌第25号

司法福祉学研究25

日本司法福祉学会【編】

[定価]   本体2,000円(税別) 

[ISBN]978-4-86500-195-2
[判型]A5判並製
[頁数]260頁

Amazonで購入

巻頭言「「学際性」を考える」ほか掲載の学会誌第25号
[日本司法福祉学会] 2000年11月結成。規約において、会の目的を「司法における規範的並びに実体的問題解決の福祉的側面に着目し、問題の適正で妥当な解決を実現することを目指して、これに関連する分野の学術的研究や実務に携わる者が共同して研究を推進し、もって社会に貢献すること」と定めている。

【目次】


■巻頭言
 「学際性」を考える 須藤 明

■自由研究(論文)
 刑務所出所者等の社会内処遇における就労支援に関する一考察
  ──保護観察所の保護観察官を対象とした意識調査の分析から 中村秀郷
 支援を希望しない高齢または障害を有する受刑者の態度形成プロセス 神垣一規・田中裕子・佐藤将太
 司法福祉の学説史研究
  ──司法福祉とフォレンジックソーシャルワークは接合するのか? 竹原幸太
 受刑者の収入に関する認知と社会経済的属性・就労状況・自尊感情との関連 山岡あゆち・佐々木彩子
 在日ブラジル人における犯罪や非行からの離脱プロセスに関する質的研究 近藤大介

■事例研究
 困難な問題を抱える女性への支援に関する都道府県基本計画の分析──支援調整会議に焦点づけて
  岩本華子
 フィンランドにおける共同親権下の子の監護――DVケースにおける監護親へのインタビュー調査から
  熊上 崇
 障害のある矯正施設退所者の権利保障としての地域移行支援
  ──住居・医療・経済面の支援に加えて就労移行・定着支援を利用して就労に至った本人の語りから
  鈴木美乃里・野口晃菜・熊上 崇
 発達障害のある矯正施設退所者を初めて受け入れた就労移行支援事業所における支援プロセスと
  支援者の感情変化──支援者への追跡インタビュー調査から 鈴木美乃里・野口晃菜・熊上 崇

■日本司法福祉学会第24回大会
シンポジウム
 拘禁刑の導入と施設内処遇・社会復帰支援のあり方──対人援助職に求められる役割と課題
  水藤昌彦ほか

分科会
 第1分科会 総合的・包括的な性暴力被害者支援に向けて──予防教育を中心に 山本千晶ほか
 第2分科会 離婚家庭の親/子ども向け法教育プログラム(家族のカタチが変わる時)教材化を巡る
       諸課題──社会的実装を目指して 井上匡子ほか
 第3分科会 組織におけるハラスメント対応──法と心理の協同 泊 真児ほか
 第4分科会 ケアとしての視点──犯罪行為者等への自己覚知を促す援助を問う 大浦明美ほか
 第5分科会 司法福祉学をどうするか──先達に学ぶ司法福祉の現在地と承継の作法 岡田強志ほか
 第6分科会 総合的なDV施策を目指して──諸外国のDV施策を参考に 松村歌子ほか
 第7分科会 被疑者・被告人段階での更生支援における倫理とジレンマ
       ──改めて、専門職連携の視点から考える 水藤昌彦ほか
 第8分科会 児童養護施設等から児童自立支援施設へ措置変更された児童への切れ目のない
       支援のための実践モデル開発 篠原拓弥ほか
 第9分科会 司法福祉における被害者支援の重要性──どのような貢献ができるか 大岡由佳ほか
 第10分科会 障害のある矯正施設退所者の出所後の地域移行支援の在り方を考える
       ──矯正施設と就労移行支援事業所の連携実践から 鈴木美乃里ほか

■司法福祉研究集会in新潟
 ひろがる・つながる入口支援──新潟の入口支援 金子毅司

■書評
 木下大生、丸山泰弘 編著『だから、ワタシは「罪に問われた人たち」と生きる。』 齋藤知子

   日本司法福祉学会 規約
   日本司法福祉学会 研究倫理指針
   日本司法福祉学会 研究ガイドライン
   「司法福祉学研究」編集規程・投稿規程・執筆要領
   投稿原稿の受領から掲載までのフローチャート
   編集後記