わたし、かわいそうですか?

ヤングケアラー わたしの語り

子どもや若者が経験した家族のケア・介護

澁谷智子【編】

[定価]   本体1,500円(税別) 

[ISBN]978-4-86500-118-1 C0036
[判型]A5並製
[頁数]216頁

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多様にあるケアの経験を、当事者だった7人が書き下ろした、それぞれの「わたしのストーリー」。

【目次】


はじめに  澁谷智子

第1章 誰のせいでもないし誰も悪くない  宮崎成悟
 1 答えの出ない問い
 2 ケアの経験の傷跡と成長
 3 ヤングケアラーとしての高校生活
 4 大学進学をやめて、介護を選択
 5 ナースコールのオンパレード
 6 介護をしている大学生の障壁
 7 ヤングケアラーという言葉を知る
 8 介護の経験が強みになる

第2章 ノートの片隅から  高橋唯
 1 メモ魔の私
 2 私と父と母のこと
 3 疑問を抱かないことが正解
 4 感情のみが体を動かすのではない、感情以外のものも体を動かす事ができるのだ
 5 私はストレスを受け入れなくちゃいけない、受け止めて私のところで止めなきゃいけない
 6 叫ばなければやり切れない思いを
 7 これからもノートを持って

第3章 障がいのある妹と私――「きょうだい」として感じてきたこと  沖侑香里
 1 はじめに
 2 障がいのある妹と私
 3 「きょうだい」という概念との出会い
 4 これからの社会に向けて

第4章 ケアをめぐる価値観の違い  秋保秀樹
 1 ケアが始まる前――愛着と観察
 2 ケアという名の大戦争
 3 ケアを終えた後――ケアの価値を問う

第5章 耳の聞こえない両親と聞こえる私  遠藤しおみ
 1 はじめに
 2 高校生になって気が付いたこと
 3 〝会話〟の仕方が分からない
 4 父のこと
 5 手話を学んでから
 6 ろうの親とコーダに伝えたいこと
 7 手話通訳者とコーダ
 8 おわりに

第6章 矛盾を抱きしめて生きるということ  名倉美衣子
 1 当たり前の日常が一変
 2「一+一=二」にならない
 3 逃げたらいいよ、あなたは生きなさいよ
 4 悲しみは比較できない
 5 悲しみの意味付けができない
 6 悲しみを抱きしめる
 7 「寄り添い」って何なのだろう?
 8 SOSを出していい、あなたは独りぼっちじゃない

第7章 母と過ごした時間について  高岡里衣
 1 はじめに
 2 私が「ヤングケアラー」だった頃
 3 命の火を消さないために
 4 終わりのない不安と、緊迫の日々
 5 私のたからもの

あとがき  澁谷智子