診断がついて、娘と母とのすれ違いの日々は気づきの日々へと変わった!!
アスペルガーだからこそ私は私
発達障害の娘と定型発達の母の気づきの日々
他者との関わりの中で気づいた障害特性、起こしやすいトラブル、苦手なことを補うための工夫……
自分の特性を知って暮らしやすくなるために必要なこととはなにか。
具体的なエピソードを娘と母それぞれの視点からとりあげるなどの工夫もこらした、
自分自身周囲の人たちもともに障害への理解を深めるための一冊。
【目次】
まえがき
第1部 アスペルガーだからこそ私は私 白崎やよい
01 だって、そう言ったじゃない
■言葉を「文字通り」に受け取る
■「文字通りの理解」の壁
■「準備ができたら呼んで」
■文脈が読めない
■ああ言えばこう言う
■比喩の理解は難しい
■「その後どうですか?」
02 何が重要かの優先順位なんてつけられない
■要点がわからない
■説明がくどい
■周りの音の聞こえ方
■優先順位のつけかた
■予定が義務になる
■予定通りでなければ気が済まない
03 苦手なもの・好きなこと
■感覚過敏・鈍麻
■遅れてやってくる不快感
■聴覚優位型だから助かること
■メモ取りマシンになれる
■好きな食べ物がわからない
04 集中しています
■過集中その1
■過集中その2
■狭く深い興味
■大学院時代は不適応状態だった
■大学院生活に不適応状態だった理由
05 社交辞令は言わないで──薄情なわけじゃないけれど
■薄情なわけではない
■「大変だ」=「手伝って」
■「暗黙の了解」の不理解
■声のトーンの使い方
■心配をかけたことがわからない
■「ありがとう」のルール
■心配ってありがたい?
■医師に対する無用な気遣い
■和を重んじない
■「ごめんなさい」
■友達というものの考え方
06 定型と非定型──それはそれ、これはこれ
■定型発達者は物事を切り離して考えない
■自由という不自由
■学校は意外と過ごしやすい
■記憶力の偏り
■どうしても覚えられないもの
■自己分析
■長さがバラバラの木で作った樽
■言葉の表現の細部にこだわる
■言葉の省略で文脈が読めなくなる
■挨拶の大切さに気付いたとき
07 アスペルガーだからこそ私は私
■「信頼」を抱けない
■自閉症スペクトラム障害はコミュニケーション能力の障害?
■不可能なことを補う努力
第2部 母から娘へ――霧が晴れた日に 白崎花代
第1章 子どもの頃
1 きっぱり口調の女の子──生まれた頃
2 「叱り方」を教えてくれる子──幼稚園に入って
3 「子どもだまし」は通じない──小学校に入学
4 いじめと不登校──中学生時代
5 彼女をイライラさせるバス通学──高校生時代
第2章 診断がついて
1 話し合う
2 ものをさがす
3 手伝い
4 思いやる
5 ぼやき
6 気配り
7 しらが
8 心配をかける
9 障害者の立場に立つ