「18歳以下の子どもは、大人の付き添いが必要です」
(アメリカの公園にある看板より)
子どもがひとりで遊べない国、アメリカ
安全・安心パニック時代のアメリカ子育て事情
親の監視下でしか遊ぶことも行動することも許されない、アメリカの子どもたち。
安全を求め親子へ家族へと閉じていくことで失われたものとは?
海を渡り2人の男の子の子育てをする中から描かれた、現代アメリカの子どもとの暮らしをめぐる閉塞感。
【目次】
はじめに
Part.1 子どもとの暮らし
絵葉書の中の暮らし
子どもだけの状態にしてはいけない
登下校で危険を感じるとき
私は非常識
公園も、買い物も、習い事も 他
Part.2 本当に危ないのか
私の米国暮らし一〇年間
子どもだけで遊んでいると事件に巻き込まれるのか
小学生は殺人の被害者になりにくい
日米で同じ傾向が
身内、知り合いの方が危ない 他
Part.3 いつからこんな時代になったのか
時代とともに変わる子育て
「子ども時代」
防犯・安全パニックの時代
何が変化したのか1──マス・メディアの力
何が変化したのか2──働く母親の増加 他
Part.4 責任者出てこい
米国社会の特徴
子どもに対しての法的責任がつきまとう
親でなくても、大人の子どもに対する責任は小さくない
公園、公共の場所で
学校
Part.5 車社会
ママタクシー
移動は車!
一キロ以上の移動は「車」が基本
車の通りはあるけれども歩行者はいない
シェル化社会
Part.6 育児放棄か?
児童虐待・育児放棄防止に対する意識は高い
育児放棄の定義に悩む
CPSに電話をしてみたけれど
Part.7 格差社会アメリカ
地域差
切り離せない貧困と育児放棄
今、郊外の子どもが危ない?
Part.8 子どもを持つ家庭への影響
大人の時間と子どもの時間
大人とともに消費活動
子どもの外遊び時間=親がどこまで付き合えるか
親は忙しい
やりがいにもなるけれど 他
Part.9 ミシェル・オバマ「レッツ・ムーブ」
子どもの肥満対策
地域へ
運動をするといいことがいっぱい!
「運動」か「遊び」か
キャンペーンでは解決できない? 他
Part.10 似たような考え方の人を見つけた
安全に関する感覚の違い
似たような考え方の人
小児科医や大学教授が警告
Part.11 代替案を探す
「枠」を目一杯使う
Yケア
サマーキャンプ
スポーツの習い事
モーターママ。学校で 他
さいごに