「生存学」その評価と展望、発信と交流
生存学 Vol.4
特集1=「生存のデザイン」、特集2=「文学」
「生存学」その評価と展望、そして発信と交流……VOL.3から続く立岩真也へのロングインタビュー(聞き手・天田城介)と、二つの特集「生存のデザイン」と「文学」で構成された、雑誌第4弾。
【目次】
ロング・インタビュー
立岩真也×天田城介 生存の技法/生存学の技法──障害と社会、その彼我の現代史・2
特集1「生存のデザイン」
座談会 〈老化〉するゲーム文化──ビデオゲームの三つのエイジングをめぐって
上村雅之+河村吉章+サイトウ・アキヒロ+尾鼻崇+吉田寛
吉田寛:ユニヴァーサル・デザインはなぜそう呼ばれるか──再起動されたモダン・デザイン
特集2「文学」
1 カフカの門の前
1 川口有美子:カフカ、『変身』に見られる家族の自立
2 小林勇人:境界線上の失踪
3 石田智恵:所属をわずらう移民
4 櫻井悟史:殺人機械の誘惑
5 大野光明:異邦人と困難な生から連帯可能性の痕跡へ──カフカ『城』における測量の転位をめぐって
2 文学のなかの〈ままならない身体〉
1 西成彦:「非国民」としての恥を越えて──大城立裕「ノロエステ鉄道」を読む
2 鳥木圭太:プロレタリア文学の中の「ままならぬ身体」──葉山嘉樹「淫売婦」を起点として
3 倉本知明:戦場におけるセクシャリティと身体──田村泰次郎「蝗」と陳千武「猟女犯」の比較を中心に
4 友田義行:テクノロジーと身体──安部公房のバーチャル・リアリティ
公募論文
近藤宏:鳥の声を聞く──パナマ東部先住民エンベラにおける動物をめぐる言説の諸相
小林宗之・小辻寿規:新聞報道から見る高齢者所在上明問題
荒木重嗣:小澤勲の「認知症論」の精査──もの盗られ妄想生成論批判
国際研究調査報告
飯田奈美子:「メディカルツーリズムと医療通訳を考えるみんなのシンポジウム」に参加して
伊藤佳世子:色々な考え方の国際シンポジウムを目の当たりにして
岡田和男:スリランカでの選挙監視活動
近藤宏:グローバリズムに直面するパナマ東部の先住民エンベラ
近藤宏:レヴィ=ストロースの現在地──フレデリック・ケック講義「レヴィ=ストロース以後の人類学」報告
番匠健一:「国内椊民地」をめぐる調査報告──アイルランド
表紙の写真 渡邉あい子:紙芝居劇むすび