「利用者負担は障害者福祉の本質に反するものであり、憲法違反である!」
障害者自立支援法違憲訴訟
立ち上がった当事者たち
「利用者負担は障害者福祉の本質に反するものであり、憲法違反である」
2008年10月31日、「障害者自立支援法違憲訴訟」が全国8地裁に一斉に提起された。
障害福祉の根本を破壊し、世界の障害者の人権発展の流れに逆行する障害者自立支援法という悪法を何としても止めなければならない……。
本書は、その決意のもと、困難な訴訟に挑んだ全国の勇気ある障害当事者、支援者、その代弁者として闘った弁護士たちの記録である。
【目次】
はじめに
第1部 原告ドキュメント
1 旭川原告物語 仕事をするのに利用料??
2 岩手原告物語 施設に通って生活をしたい生活をしたい!
3 さいたま原告物語 それぞれの「宝物」のために
4 東京原告物語 障害を家族の責任にする不条理と闘うために
5 愛知原告物語 お仕事に行くだけでお金を払わないといけない応益負担はおかしいです
6 滋賀原告物語 原告の思い──滋賀編
7 京都原告物語 9人の原告、息をあわせて
8 奈良原告物語 ここから、新しい制度づくりを
9 大阪原告物語 おうえきふたんはいけんです
10 和歌山原告物語 和歌山からのチャレンジ
11 兵庫原告物語 兵庫原告の闘いとその思い
12 岡山原告物語 岡山原告の人生をかけた、たたかい
13 広島原告物語 前向きな思いを持ち続けるということ
14 福岡原告物語 福岡原告3人のたたかいについて
第2部 違憲訴訟の記録
第1章 序
障害者団体による問題提起の経緯と背景
全体会議での議論 他
第2章 請求の趣旨
行政不服申立
請求の趣旨について
第3章 理論編
訴状基本モデルの解説
被告主張の概要 他
第4章 基本合意
基本合意文書締結までの過程
基本合意文書の解説 他
第5章 展望
和解による訴訟終結の評価
終わりのない終結 他
おわりに