序 章 介助、その「まるごとの経験」
0 はじめに
1 障害者運動と自立生活
第1章 介助者のリアリティへ
0 健常者というnobody?
1 「介助者=手足」論――介助者の「匿名性」
2 介入とパターナリズム
3 「一人で暮らすこと」と「理念」のあいだ
4 介助者のリアリティへ――〈において〉の視座
第2章 パンツ一枚の攻防──介助現場における身体距離とセクシュアリティ
0 フラッシュバック!
1 「不快」な経験
2 介助のリアリティ/セックスのリアリティ
3 「最前線」としての入浴介助
4 パンツ一枚の攻防
5 脱構築のパンツ
6 「まるごとの社会」のために
第3章 ルーティンを教わる
0 現場の日常、退屈なルーティン
1 ルーティン化の過程――教え、教わる労力
2 伝えることの困難
3 「現場」のフレームのために
第4章 アチラとコチラのグラデーション
0 アチラ側へ
1 支援費制度と障害者自立支援法
2 「技術」のある風景
3 わかること・わからないこと・わからなくてもいいこと
4 世話の途上、素人の発見
第5章 「慣れ」への道
0 排泄介助に「慣れる」
1 ダーティーワークと生理的嫌悪
2 てぶくろを差異に
3 ま、いっか、のココロ
4 曖昧な慣れかた――慣れるのはよいことか
第6章 出入りする/〈介助者〉になる
0 人いきれのなかで
1 CILというコミュニティ
2 障害者コミュニティのなかの介助者
3 参加する/そとへつなぐ
おわりに――「まるごとの経験」のために
1 介助の両義性を位置づける
2 「介助」の偏在に向けて
参考文献