第1章 とぼとぼと介助をつづけること、つづけさすこと
1 わたしたち、介助者
2 介助という仕事の成立
3 介助をはじめたきっかけ
4 介助という仕事の特徴
5 介助という仕事が成立した背景
6 労働としての介助
7 労働者としての介助者像
8 賃金等の保障
9 介助と感情労働
(1)手足論を疑いはじめる
(2)疑似友達の関係をつくりだす
(3)本音をいえば、自分のダメな部分をわかってほしい
10 介助特有のしんどさ
(1)風邪をひいて休むのは、自分が悪いんでしょうか
(2)一対一の関係のしんどさ
(3)抜け出せない袋小路の中で
11 とぼとぼと介助をつづけること、つづけさすこと
第2章 障害者ホームヘルプ制度──その簡単な説明と課題
1 障害者権利条約第19条とパーソナルアシスタンス
2 障害者ホームヘルプサービスの諸類型
(1)重度訪問介護
(2)身体介護、家事援助(居宅介護)
(3)行動援護
(4)移動支援
3 介護報酬単価について
(1)単価ってなんだ?
(2)給料について
(3)人件費比率について
(4)代理受領について
(5)事業費補助について
(6)特定事業所加算など
4 資格と専門性について
5 介助者の労働条件について
6 介護保険との比較
第3章 障害者介護保障運動史 そのラフスケッチ1──70年代青い芝の会とその運動の盛衰
1 はじめに──障害者介護保障史を語る上でのただし書き
2 障害者介護保障史の見取り図
3 青い芝の会と障害者運動の原点
4 関西青い芝の会と健全者運動
第4章 障害者介護保障運動史 そのラフスケッチ2──公的介護保障要求運動・自立生活センター・そして現在へ
1 府中療育センター闘争から公的介護保障要求運動へ
2 自立生活センターの抬頭
3 90年代とゼロ年代の動き──24時間介護保障制度の定着
第5章 障害者運動に対する労働運動の位置と介護保障における「労働」という課題
1 介助・介護における「労働」問題の浮上
2 労働運動による抑圧の歴史
3 介護保障における労働問題
4 資格と専門性について
補論 ゴリラHさんの生き様
第6章 障害者自立生活の現在的諸相──介助者・介護者との関わりのあり方から見て
1 障害者の自立生活と介助者・介護者の位置
2 自立生活のあり方と介助者・介護者との関係性との相関図
3 それぞれの自立生活と介助者のあり方の特徴
(1)公的介護保障要求運動型自立生活
(2)共感型組織での自立生活
(3)ダイレクトペイメントシステムによる自立生活
(4)管理型組織での自立生活
補論1 ヘルパーによってお膳立てされる自立生活
補論2 混合型進化系自立生活センター
4 まとめ
あとがきにかえて──介助者たちは、どう生きていくのか