まえがき
巻頭特集:病/障の身体を(で/から)舞う
1 フィリップ・シェール(小門穂訳)
ハンチントン、ハンディキャップ、ダンス──病院におけるダンスという試み
2 小門穂
病院におけるアートの実践を支えるしくみ
3 林麗子
病者とのダンス・アート──ダンス・ムーブメントセラピーをめぐる歴史と展開
4 長谷川唯
障害とダンス──内なる衝動の爆発
特集1:マイノリティと言語
1-1 西成彦
「二世文学」の振幅──在日文学と日系文学をともに見て
1-2 梁説
ことば、笑い、ユートピア──梁民基が描いた世界
1-3 馬場裕子
神戸中華同文学校におけるバイリンガル教育の方法と実践をめぐる一考察
1-4 飯田奈美子
中国帰国者の移住システムとその社会関係
特集2:生殖/子ども
2-1 シャルロッテ・クロレッケ(吉田一史美訳)
KinTra:デンマークの研究プロジェクト──子ども、身体、生命倫理が動くとき
2-2 カレン・ヴァイトフェルト・メルソン(由井秀樹訳)
「インドでつくられる」赤ん坊:依頼者の母性と国境を越えた代理懐胎
2-3 小門穂
フランスにおける同性婚合法化と生殖補助医療
2-4 山本由美子
いわゆる「新型出生前診断検査」で語られないこと──妊娠中期中絶と「死産」の関係
2-5 利光恵子
新型出生前検査について考える
2-6 山本千晶
中絶の「問題」とは何か──「身体」からのアプローチ
公募論文
箱田徹
幸福な定かならぬ世界の身体と快楽──『エルキュリーヌ・バルバン』をめぐって、バトラーに抗するフーコー
翻訳論文
1 キャロル・ギリガン(小西真理子訳)
道徳の方向性と道徳的な発達
2 小西真理子
【解題】キャロル・ギリガン
表紙の写真:渡邉あい子