立岩真也 終刊にあたり
特集1:Hate and War: Japanese Question
1:堀田義太郎「差別煽動としてのヘイト・スピーチの悪質さ」
2:橋口昌治「得体の知れないものとの闘い──「カウンター」黎明期の問題意識と方法について」
3:鄭祐宗「「外国人学校」への寄付金と税控除に関する覚書」
4:原佑介「害虫たちのジェノサイド、益虫たちのユートピア」
5:梁説「鍵はばあさんにあり──老婆の性が世界を変える」
6:永田貴聖「「韓国」を消費するだけではない日本人の存在──政治的な日韓関係を超える関係についての試論」
7:笠木丈「『シャルリー・エブド』という罠──キャロリーヌ・フレストの「フェミニズム」とイスラモフォビアについて」
8:中倉智徳「フランスにおける「イスラモフォビアの社会学」をめぐるノート──概念をめぐって」
9:竹中悠美「アブグレイブ写真のイコノロジー」
特集2:オーストラリア・マイノリティ・リポート
1:渡辺克典「特集解説」
2:マイケル・シーゲル「民族アイデンティティー、歴史認識、そしてオーストラリアの「ヒストリー・ウォーズ」
3:塩原良和「ネオリベラルな「場所ベース」のアプローチ──オーストラリアのエスニック・マイノリティ政策の変質」
4:原田容子「西洋とアジアの狭間で──オーストラリアと日本、そして“西洋コンプレックス”」
特集3:フェミニスト・ジンの現在
1:村上潔「解題:いまフェミニスト・ジンについて考えること」
2:西山敦子(DIRTY)×村上潔「ジンを「わたしたち」のものとして生かすために──フェミニスト・ジンへのアプローチとその潜在的可能性」
特集4:弱さ(弱い身体)からの人間/メディア/ロボット考
1:望月茂徳「特集解説」
2:中島那奈子「ダンスするロボットは老いるのか──老いと踊り研究からの問題提起として」
3:藤波努「体が発しているものを情報通信技術で読み解く」
4:池田光穂「スピリットは細部に宿り給う――パースペクティヴィズムを通してみた人間=機械状態について――」
特別掲載
1:やまだようこ「老いることの意味を問う」
2:マサミ・タカハシ「「アンチエイジング」を問う──歳をとらずにシワをとる? 加齢現象をどのように考えるか」
公募論文
1:林徳栄(イム・ドクヨン)「韓国の一九六〇年代における「浮浪児」の生成とその政策──ホームレス歴史の観点から」
2:鹿島萌子「美術鑑賞を行う視覚障がい者への視線に関する一考察」
企画報告
横田陽子・中倉智徳・小出治都子・枝木妙子(「放射能が降ってくる──ビキニ事件と科学者西脇安」実行委員会)「企画展示「放射能が降ってくる──ビキニ事件と科学者西脇安」を開催して」
執筆者紹介・表紙解題(鹿島萌子)・編集後記