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パーソナルアシスタンスを、意思決定支援・成年後見制度のオルタナティブへ!

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岡部耕典【編】
パーソナルアシスタンス
障害者権利条約時代の新・支援システムへ



A5判並製   312頁   本体2600円(税別)   ISBN978-4-86500-063-4
書影拡大)  
障害者権利条約批准後に残された最大の課題としてある、「重度訪問介護の発展的継承によるパーソナルアシスタンス制度の創設」。「介助者手足論」や「自己決定による自立」を超える当事者主体の共同決定/共同責任という新たな支援論にも接続されるその営みをどう現実のものとしていくか。海外そして国内の実践に学びつつ、その射程と展望を理論づける待望の一冊。
 

【目次】

はじめに      岡部耕典

序章     パーソナルアシスタンス制度創設のための論点整理──障害者権利条約の視点から      山下幸子
              1    本稿の目的と概要
              2    障害者権利条約、骨格提言にみるパーソナルアシスタンス
              3    障害者総合支援法施行3年後見直しの議論①
                    ──障害福祉サービスの在り方等に関する論点整理のためのワーキンググループにおいて
              4    障害者総合支援法施行3年後見直しの議論②──社会保障審議会障害者部会において
              5    障害者総合支援法改正内容──「常時介護を要する障害者等に対する支援」を中心に
              6     「地域包括支援体制」を目指す、現在の施策展開
              7    パーソナルアシスタンス制度創設のための論点整理


第Ⅰ部 パーソナルアシスタンスの射程──何を目指すのか

第1章      「通所施設中心生活」を超えて──「ケアの社会的分有」とパーソナルアシスタンス      中根成寿
              1    はじめに
              2    制度利用状況を分析する意義
              3    障害者自立支援法以降の制度変更と予算の推移
              4    どのようなアクター(主体)が関係しているか
              5    障害者総合支援法の利用実態調査から
              6    考察
              7    おわりに 

第2章      地域生活支援拠点の整備に向けて      圓山里子
              1    はじめに
              2    地域生活支援拠点が取り上げられた経過
              3    相談援助と個別生活支援
              4    地域生活支援拠点の方向性
              5    まとめ

第3章      「その人らしさ」を支援するとはどのようなことか?
               ──発話困難者の介助コミュニケーションから考えるパーソナルアシスタンス      深田耕一郎
              1    「その人らしさ」を支援するとはどのようなことか
              2    調査の概要──参与観察とインタビュー
              3    コミュニケーションの方法──意思疎通は可能である
              4    ぎこちないふたり──近づき・遠ざかるコミュニケーション
              5    人生が交錯する──介助と生き方
              6    パーソナルアシスタンス──生き方を見すえたかかわり

[コラム] 難病当事者とパーソナルアシスタンス      白井誠一朗
              1    難病者の現在地
              2    難病者と介助サービスについて考える
              3    難病者の視点からパーソナルアシスタンスを考える


第Ⅱ部      パーソナルアシスタンスの実践──どう取り組まれてきた/いるのか

第4章      パーソナライゼーションはケアを取り巻く関係をどう変化させたか      麦倉泰子
              1    パーソナライゼーションの経緯
              2    パーソナル・バジェットへの発展
              3    パーソナル・ヘルス・バジェットの導入
              4    家族の経験
              5    ケアワーカーとの関係──フェミニズムとの葛藤
              6    結論

第5章      知的障害者の脱施設化とパーソナルアシスタンス
                ──カナダにおける入所施設から地域生活への移行支援と個別化給付      鈴木良
              1    はじめに
              2    制度化以前
              3    制度化以後
              4    おわりに

第6章      パーソナルアシスタンスと支援された意思決定──カナダ・マニトバ州と札幌市の取り組みを踏まえて      木口恵美子
              1    はじめに
              2    権利条約第12条と「支援された意思決定」
              3    知的障害者のパーソナルアシスタンス事業──カナダ・マニトバ州の取り組みを中心に
              4    日本の障害者施策と意思決定支援
              5    札幌市のパーソナルアシスタンス制度
              6    おわりに

第7章      権利法「LSS法」にみる当事者主体の支援──スウェーデン・ヴェルムランド県における実践を手がかりに      清原舞
              1    はじめに
              2    スウェーデンにおける障害者福祉政策の発展
              3    ヴェルムランド県の実践
              4    当事者主体の支援のとらえ方──課題と展望
              5  おわりに

[コラム]  イギリス精神障害者地域生活支援における対人サービスの現況      浜島恭子
              1    はじめに
              2    精神保健福祉施策の概要
              3    精神科ユーザー家族の事例にみる支援施策の例
              4    フローティング・サポート・サービス
              5    フローティング・サポートの日本への示唆 
              6    まとめに代えて 


第Ⅲ部 パーソナルアシスタンスの展望──障害者権利条約時代の日本で

第8章      日本においてパーソナルアシスタンスへの道は切り拓けるか
                ──意思決定に基づく暮らしとその支援に関する日英の制度比較からの検討      小川喜道
              1    はじめに
              2    イギリスにおけるパーソナルアシスタンスの誕生
              3    パーソナルアシスタンスの進展
              4    パーソナルバジェットによるパーソナルアシスタンスの推進
              5    おわりに──“暮らし”に必要な社会サービスと、その意思決定権

第9章      ポスト障害者自立支援法のパーソナルアシスタンス
                ──カリフォルニア州のサポーテッドリビング・サービスを手がかりとして      岡部耕典
              1    はじめに
              2    障害者権利条約の要請と障害者総合支援法の課題
              3    カリフォルニア州・ランターマン法に基づく知的障害者自立生活システムの概要
              4    ポスト障害者自立支総法のパーソナルアシスタンス
              5    「重度訪問介護の充実発展」と「パーソナルアシスタンス制度の創設」

おわりに  岡部耕典