「家で死ぬ」、といった題をもつ本がたくさんある。それと対にされる──というのは正確ではなく、「ホスピス」が対置されることもあり、さらに「在宅ホスピス」といった言葉も現われる──「病院で死ぬこと」系の本とともに、出版年順にいくつかをあげる。なお「脱病院」の本で最も知られているのはイリイチの『脱病院化社会──医療の限界』(Illich[1976=1979])ということになるだろうが、この本は近代医療全般を批判する本で、原題は「Medical Nemesis:The Expropriation of Health」で、「(脱)病院」の語は入っていない。