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【Web連載】
『生の技法 第3版』/『私的所有論 第2版』/電子書籍
連載:予告&補遺
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立岩 真也
(2013/02/19)
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■『生の技法 第3版』
お知らせ。
『生の技法 第3版』
を、文庫版を出したことない生活書院から――文庫、たくさん品数出している大手のほうが流通など面倒でないようだ――無理お願いして出してもらった。第3版というのは、1990年のを初版、1995年の増補改訂版を第2版と数えてということ。中身のことについて、(今回書きかけたが、終らなかったので途中でやめた)「こぼれ話」みたいなものは次回以降で。以下最低限のお知らせ。
第10章「多様で複雑でもあるが基本は単純であること」、第11章「共助・対・障害者――前世紀末からの約十五年」が加わった。書いてこのかんの不勉強を思い知ったが、このこともまた。そして岡原正幸の第3章「制度としての愛情――脱家族とは」、尾中文哉の第4章「施設の外で生きる――福祉の空間からの脱出」についても、筆者による[文庫版追記]が付されている。各章にあった反響に応じ、その後に出された関連の本などを知らせている。
上記のリンク――『生の技法 第3版』のところ――から、こちらのページにつなかっている。またそこからもリンクされているが、しかしあっさりしすぎていて見逃されそうだが、
[言及]
というページがあって、1995年から(書いている時点で)この2月4日まで、186個、この本のことにふれた文章を読んでもらえるようにしてある。(このごろはツィッターがほとんどな。他にもあるはずなので、だんだんと拾っていきます。)
なんでこれを今、というより文庫版で、というか1200円+税の値段で、は、例えば大学や専門学校での演習や講義などで、各地の様々の組織・団体で「成り立ち」とか「いきさつ」とか知ろう・知ってもらおうというような機会に使ってもらえるかなと思ってのこと。とりわけちかごろ、そこそこの(2000〜3000円ほどの)値段の本でも、なかなか、ということのようで、書き手としては(売り手もそうだと思うのだが)「そこをなんとか」と思うのだが、そこをなんとかの値段でこれまで(もらって)やってきたこの本については、文庫版で再出発ということにした。ご購入よろしくお願いです。(まとめてのご注文にはなにか「おまけ」とかつけられるかもしれません。それは立岩
TAE01303@nifty.ne.jp
まで。)
■『私的所有論 第2版』
もうひとつ、1997年に初版を出してもらった
『私的所有論 第2版』
も文庫版で生活書院から出してもらうことになった。(というか思いついたのはこちらがさきだった。このことも後ほど。)『生の技法』の方の解説は大野更紗さんにお願いした(生活書院さんがお願いしてくださった)のだが、こちらの方は
稲葉振一郎
さんにお願いして、すぐに書いていただいて、それから3月は経つと思う。もうしわけない。当方、すこし「おまけ」をつけようと思って、さっと、というつもりだったのだが、そしていったん書いたのだが、初版の時にもうまく書けなかったところにまたはまってしまって、しかし本格的にとなると終わらないだろうから、という中途半端なところで停滞してしまい、なんとか本日ほぼ終らせた。内容については次号以降でお知らせ。本文はまったく変えず、「補章」を2つ加え、注に(加筆したところは加筆したとわかるようにして)加筆し、文献が約460増えた(これもやり出すときりがなく、やはり不全感はいつまでも残る)。
2分冊になる予定。ただ2つ合わせてもこれまでの値段の3分の1ほどになるはず。これも新学期・新年度にまにあいます。今回はそのことの予告だけ、させてもらいました。
■電子書籍
上記2冊について、そして前回まで宣伝につとめてきた
『生死の語り行い・1――尊厳死法案・抵抗・生命倫理学』
について
電子書籍
での(でも)販売の予定。そのことは(出た分については)本とHPで予告してあって、じつは『生死の語り行い・1』については試作版も既にある。ただ、とくに反応もなく、そして、どのようにして?、いくらなら?、と思って、今のところそのままになっている。
利点はあるはずだ。文庫判よりさらにかさばらない。紙代他がいらない。そして、字が見えなくても、例えば聞ければ聞ける人は読める。そもそもこれらの本をこちらの出版社でお願いという理由の一つでもあるのだが、テキストデータならそれができる。電子書籍でも――残念ながらその現状ではすべてではなく、当方で採用しているePUB3といった形式ならば、だが――できるし、ただのテキスト・データより使い勝手がよい(場合もある)。そして、リンクを張っておけば、HP上の当該の人や本や事柄のページに飛んで いくことができる。そのしたくも始めている。(サンプルページも作ってみようと思う。)
しかし紙の本にそれを書いても、それを手にとった人はもうそれをもっていて(たぶん)読んでいるのだから当たり前かとも思うのだが、引き合いがなく、見当もつかず、まだ始められないでいる。ただこないだ日本学術会議というところで震災の関連の催しがあって
不出来な話
をした時、その学術会議のスタッフの方で、学生の時分に『生の技法』を読んでくださったとのことで、「電子書籍で出たら買おうと思ってます」みたいなことをおっしゃった。お客がいないわけでもないのかもしれない。ほしい、あってもよいという方いらしたら、お知らせいただけないでしょうか。いくつリクエストがあったらと決めているわけではないが、そろそろ本当に、と思っている。
■上記とひとまずべつに、関係?の生活書院の本×3
◆
定藤 邦子
20110331
『関西障害者運動の現代史――大阪青い芝の会を中心に』
,生活書院,344p. ISBN-10: 4903690741 ISBN-13: 9784903690742 \3000
[amazon]
/
[kinokuniya]
※ dh. ds.
◆
橋口 昌治
20110325
『若者の労働運動――「働かせろ」と「働かないぞ」の社会学』
,生活書院,328p. ISBN-13: 9784903690704 \2625
[amazon]
/
[kinokuniya]
※
◆
天田 城介
・
北村 健太郎
・
堀田 義太郎
編 20110325
『老いを治める――老いをめぐる政策と歴史』
,生活書院,522p. ISBN-10: 4903690733 ISBN-13: 9784903690735 \3150
[amazon]
/
[kinokuniya]
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